三朝のジンショ
( みささのじんしょ:misasa no zinsyo )
三朝のジンショは、山から切り出した藤カズラを使い、2本合わせて全長150m、綱の胴周りが1.5mほどもある大綱をつくり、東西に分かれて大勢で引き合うという勇壮な行事。綱引きは5月4日に行われ、1ヶ月前から準備を行う。前日には地区の人々が総出で東西に分かれて綱をなう「綱からみ」が行われる。当日の夜、三朝の温泉街で東の雄綱と西の雌綱を結合させ、提灯の合図で一斉に綱引きを行う。観光客も参加する綱引きは1回勝負で、東が勝てば豊作、西が勝てば商売繁盛といわれる。
五月節供の綱引き行事は、鳥取県や兵庫県などの日本海沿岸地域に濃密に分布しているが、藤蔓のみを材料としてなわれる大綱の形態は他地域にはみられず、貴重な事例といえる。
文化財の種別 |
民俗文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
重要無形民俗文化財
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分類 |
国指定の風俗慣習
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所在地 |
東伯郡三朝町三朝 |
指定年月日 |
平成21年3月11日 |
所有者等 |
三朝区ジンショ保存会 |
参考文献 |
三朝町教育委員会『三朝のジンショ 大綱引き報告』2002
鳥取県教育委員会『鳥取県文化財調査報告書』第19集「三朝のジンショ」2010
鳥取県立博物館ホームページ「映像でみる 鳥取県の民俗行事2」「三朝のジンショ」 |
参考リンク |
三朝町の文化財紹介ページ
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備考 |
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