新興寺文書
( しんごうじもんじょ:shingoujimonjo )
新興寺は和銅年間(708〜715年)に始まったとされ、平安時代には因幡における密教信仰の拠点となっていた。
ここに新興寺に関連する中世文書が10通ある(現在は県立博物館に寄託)が、この内、承久の乱(1221年)後、新補(しんぽ)地頭(じとう)として隣接する安井保(やすいほ)に着任した青木実俊が寺領を侵犯したため寺と争ったという記事は、因幡の地頭について具体な人物が確認できる唯一の事例である。また、因幡守護となった名和長年が新興寺の寺領を安堵した書状は、全国的にも数例しかない長年の書状としても貴重である。
県内に残る中世文書が少ない中で、数量的にまとまっているだけでなく、南北朝動乱期における寺および周辺地域の様相を知ることができる点で非常に重要な資料である。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定保護文化財
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分類 |
県指定の古文書
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所在地 |
鳥取市東町 |
指定年月日 |
平成26年10月3日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
員数:8通 |
アクセス方法 |
県立博物館:鳥取駅からバス市内回りで10分、西町下車、徒歩5分 |
周辺地図 |
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公開状況 |
県立博物館に寄託
展示の場合あり。月曜、祝日の翌日、年末年始は休館
開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:大人180円、小中高生・70才以上の方・障害のある方・要介護者等及びその介護者は無料 |