大山のもひとり神事
( だいせんのもひとりしんじ:daisen no mohitori-shinzi )
毎年7月14日15日に大山で行われる神事。14日に大神山神社奥宮で夕祭が行われた後、15日深夜1時半の派遣祭を経て大山山頂へ向かい、頂上付近の石室で神祭執行後、霊水と薬草を採取する。江戸時代は、大山寺により写経と経筒埋納を伴う弥山禅定として行われていたが、廃仏毀釈を受けて現在の大神山神社奥宮を主体とする形に変わった。
大山山頂で霊水と薬草を採取することから大山の原初信仰を残している点、また、廃仏毀釈という大きな変化を受けながらも行事が続けられている点で、貴重な無形民俗文化財といえる。
文化財の種別 |
民俗文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定無形民俗文化財
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分類 |
県指定の風俗慣習
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所在地 |
西伯郡大山町大山 |
指定年月日 |
平成24年2月24日 |
所有者等 |
大神山神社奥宮 |
参考文献 |
福代宏「「弥山禅定」と「もひとり神事」」(『鳥取県立博物館研究報告書』36号、平成11年)
山口剛・福代宏「大山のもひとり神事」(鳥取県教育委員会『鳥取県の祭り・行事』平成18年)
坂田友宏「大山の年中行事と信仰」(大山町教育委員会『大山町文化財調査報告書第12集 大山僧坊跡調査報告書』第5章第1節 平成23年) |
参考リンク |
鳥取県立博物館「映像でみる 鳥取県の民俗行事(夏の行事)」05大山のもひとり神事
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