古郡家1号墳出土遺物一括
( ここおげいちごうふんしゅつどいぶついっかつ:kokoogeichigouhunshutsudoibutsuikkatsu )
鳥取市古郡家字上ノ山に所在する古郡家1号墳から出土した考古資料である。
古郡家1号墳は、標高48mの上ノ山丘陵部に立地する全長92.5mを測る因幡地方で最大級の前方後円墳で、後円部墳頂部にて3基の埋葬施設(中央棺、南棺、北棺)が確認されている。埋葬施設からは、鉄製武器、短甲、青銅鏡、玉類等が出土している。このうち中央棺から出土した八ツ手葉形銅製品は、奈良県新沢500号墳(国史跡新沢千塚古墳群)内からの同型品が知られるのみであり、北棺から出土した短甲は長方板革綴短甲の類例中最古に位置付けられるなど、畿内との強いつながりを示唆する貴重な資料が含まれている。
また、墳丘からは家形埴輪、円筒埴輪、朝顔形埴輪の破片が多数採集され、これらは、山陰における埴輪祭祀導入の実態を知るうえで貴重な資料である。
以上のように、本古墳出土資料は山陰地方における古墳時代史を考える上で、重要な一括資料として学術的価値が極めて高い。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定保護文化財
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分類 |
県指定の考古資料
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所在地 |
鳥取市東町 |
指定年月日 |
平成26年10月3日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
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