一般ダイバーによるウニ集中駆除事業の開始
2022年06月24日提供 資料提供
提供課等:農林水産部水産振興局漁業調整課
担当/係名:漁業調整担当
電話番号:0857-26-7339
FAX番号:0857-26-8131
県では、「ウニ駆除・養殖による鳥取の豊かな藻場再生プロジェクト」として、ムラサキウニの大量発生により衰退した藻場被害解消のため、県下全域における2年間のウニ集中駆除を行うこととしており、今月20日に今年度最初の取組みとして沿岸漁業者による駆除が行われました。
このたび、一般ダイバーによる駆除が下記の日程で開始されますので、お知らせします。
なお、一般ダイバーによる駆除は、県内3か所のダイビングショップ(ブルーライン田後(岩美町)、マリンパークHANEO(岩美町)、Marin&Diving AQUA(米子市))により行われます。
記
1浦富地区
(1)日時 6月26日(日)午前8時〜
(鳥取大学の学生は午前7時半頃からダイビングショップにて準備を手伝います。)
(2)実施ダイビングショップ ブルーライン田後(岩美郡岩美町田後37-1)
(3)参加ダイバー(予定) 鳥取大学ダイビングサークルの学生を含む4名
(4)駆除の方法 水深3〜5mの海域100平米を、ボンベ潜水により駆除
(陸上に取り上げず、海中で潰します。)
2東地区及び網代地区
(1)日時 6月28日(火)東地区 午前9時〜、網代地区 午後1時半〜
(2)実施ダイビングショップ マリンパークHANEO(岩美郡岩美町小羽尾161-1)
(3)参加ダイバー(予定) 県内在住の一般ダイバー2名
(4)駆除の方法 東地区:水深3mの海域100平米を、ボンベ潜水により駆除
網代地区:水深5mの海域100平米を、ボンベ潜水により駆除
(いずれも、陸上に取り上げず、海中で潰します。)
その他
・天候等により中止されることがありますので、中止の際の連絡のため、取材を希望される方は、事前に鳥取県漁業調整課(0857-26-7339もしくは公用携帯090-4895-6597)まで所属、氏名、連絡先をお知らせください。
・長靴等の用意はありませんので、各自でご準備ください。
【参考】ウニ集中駆除について
■概要
ムラサキウニの大量発生により衰退した藻場被害解消のため、令和4年度から2年間、全県的な集中ウニ駆除を行うことで、多種多様な水産物が育まれる鳥取の豊かな海の土台である藻場の再生を通じて、水産資源の回復や海藻によるCO2吸収により持続可能な開発目標(SDGs)を進める。実施にあたっては、環境保全の気運を盛り上げるため漁業者だけでなく一般ダイバーにもボランティアで参加いただく。
■背景
近年、ムラサキウニが10個体以上/平米の高密度分布(長崎県の磯焼け発生時は10〜16個体/平米)が確認されており、県内全域で食害による急激な藻場の衰退が確認されている。一旦、藻場が衰退すると再び元に戻すことは大変困難で、藻場の機能が失われ、沿岸漁業の衰退にも繋がってしまう。
■実施地区 14地区(内、一般ダイバーに参加いただく地区:9地区)
■事前調査の結果
本年4月以降に鳥取県栽培漁業センターにおいてウニ駆除実施区域のウニの分布状況等を調査したところ、すべてのエリアで磯焼けの恐れのある10個体以上/平米を大きく上回った。
10個体超/平米…境港、御来屋、青谷、浜村
20個体超/平米…赤碕、泊、網代(1)、浦富、東(1)、淀江
40個体超/平米…中山、田後、東(2)
50個体超/平米…網代(2)