令和5年度鳥取県文化功労賞及び文化奨励賞受賞者の決定
2023年11月24日提供 資料提供
提供課等:地域社会振興部文化政策課
担当/係名:アート活性化担当
電話番号:0857-26-7134
FAX番号:8108
鳥取県では、県民文化の向上発展に資することを目的として、優れた文化芸術活動により広く文化の振興に功績のあった方の功労を称えるために、平成15年度から鳥取県文化功労賞を、また、文化芸術の各分野において、優れた業績をおさめた又は新生面を開くなど優れた活動を行った、将来性のある新人(概ね40歳以下)を表彰し、挑戦やステップアップを後押しするため、令和4年度から鳥取県文化奨励賞を設けています。
今年度は、下記のとおり各表彰2名ずつ、計4名の受賞が決定しました。
記
1受賞者について
(1)鳥取県文化功労賞(年齢順、敬称略。年齢は11月24日時点のもの。)
氏名等 | 選考理由 |
坂野 眞人
(さかのまさと)
(81歳)
洋画
倉吉市 | 県立学校の美術教諭として勤めながら、昭和42年から県展、倉吉市展に出品し、県展賞2回、市展賞1回の受賞をはじめ、全国公募展の二紀展でも入選するなど、確かな描写力は高い評価を得ている。
県中部の美術グループ「砂丘社」や洋画家仲間と結成した「鳥取ミストラル」(現「ヴュ Vue」)の中心としても活動し、グループ展や個展は絵画を学ぶ者や美術ファンに絵画の魅力を伝えている。
また、教え子の中には県内外で美術教師や作家として活躍する者も少なくないなど、美術関係者の育成に寄与してきたとともに、鳥取県美術家協会の役職員として新事業の立ち上げや県展、倉吉市展の審査員及び運営委員を歴任するなど、県内の美術振興に大きく貢献している。 |
佐分利 育代
(さぶりいくよ)
(74歳)
舞踊
鳥取市 | 昭和50年より鳥取大学で体育学・舞踊学の教員として40年間指導・研究する傍ら、昭和53年には「鳥取ダンス愛好会」(現ダンスコング)を立ち上げ、様々な年齢や、学生、障がいのある人ない人たちが一緒に創り上げるダンス活動を通じ、県内のダンス愛好家や観客を増やし、本県におけるモダンダンスの普及や舞踊文化の基盤を築いた。
加えて、平成19年にはインクルーシブダンスグループ「星のいり口」を立ち上げ、メンバーが活動を楽しみながらそれぞれの個性を一緒に発揮し合う作品づくりを行い、「とりアート(鳥取県総合芸術文化祭)」「あいサポート・アートとっとり祭(鳥取県障がい者舞台芸術祭)」などで積極的に発表を行い、共生社会の普及・実現に貢献している。 |
(2)鳥取県文化奨励賞(五十音順、敬称略。年齢は11月24日時点のもの。)
氏名等 | 選考理由 |
棚橋 恭子
(たなはしきょうこ)
(38歳)
音楽(弦楽)
県外在住 | 優れた技術と豊かな芸術性を兼ね備えたヴィオラ奏者として、県内外で精力的に演奏活動を展開するとともに、とっとりチェンバーオーケストラをはじめ、県内でも多くのコンサートに出演し、質の高い演奏を県民に提供している。
また、演奏活動を通して親交のある海外及び全国の優れた音楽家を鳥取に招き、自ら共演するコンサートの主催や、マスタークラスの企画・実施など、地域の音楽文化の向上に寄与するとともに、地域や学校での演奏活動及び指導を数多く行い、若い世代の育成と活動者・鑑賞者の拡大に積極的に取り組んでいる。 |
波田野 州平
(はたのしゅうへい)
(43歳)
映像(映画)
県外在住 | 鳥取県中部在住の高齢者から丁寧に聞き取りを行い、地域の歴史をオーラル・ヒストリーという形で記録した監督作品「私はおぼえている」は、2021年10月の山形国際ドキュメンタリー映画祭での上映、ジョグジャカルタ国際ドキュメンタリー映画祭2022国際長編部門でのグランプリ受賞など、国内外で高い評価を得た。
同作品は、昭和という激動の時代を生きた市井の人々の生きざまを伝える優れた映画作品であるとともに、地域の歴史を後世に伝える上で、貴重な映像記録ともなった。
映画作家として国内外で評価されるとともに、活動の軸足を鳥取県やその近隣に置き、地元でのフィードワークをベースにした創作活動に取り組んでいる。 |
2その他
(1)表彰式の日程等は、後日改めてお知らせします。
(2)2月中旬から3月中旬にかけて、県内東・中・西部にて、文化功労賞受賞者の功績を紹介するための受賞記念巡回展を開催する予定です。
(3)受賞者への取材、写真提供を希望される場合は、当課までお知らせください。
(参考)過去の受賞者数
(1)文化功労賞:53名(平成15年度〜令和4年度)
(2)文化奨励賞:2名(令和4年度)