米子保健所管内で発生したアニサキスによる食中毒の発生
2022年05月10日提供 資料提供
提供課等:西部総合事務所西部総合事務所米子保健所
担当/係名:生活安全課食品担当
電話番号:0859-31-9340
FAX番号:0859-31-93333
1 経緯
5月10日(火)午前11時頃、米子市内の医療機関から西部総合事務所(米子保健所)に、「アニサキス症の患者1名を診察した。」との連絡があり調査を開始した。
2 調査の概要
患者が喫食した食品(イワシ及びトビウオの刺身)は米子市内のフーズマーケットホック夜見店が調理して販売したことが判明した。
患者からアニサキスが摘出され、診察した医師から食中毒の届出があったこと、患者がアニサキス症の原因食品となる魚介類を生食したのは当該施設が販売した食品だけであることから、この食品を原因とする食中毒と判断し、本日、「フーズマーケットホック 夜見店」に対して、食品衛生法に基づき5月10日(火)1日間の営業停止の処分を行った。
(1)患者:1名(米子市内在住の男性 50才代)
(2)原因施設
屋 号:フーズマーケットホック夜見店
業 種:魚介類販売業
所在地:米子市夜見町2921-10
営業者:株式会社フーズマーケットホック 代表取締役 澁谷 仁志
(3)病因物質:アニサキス
(4)原因食品:イワシ又はトビウオの刺身
(5)症状:胃痛、嘔吐、吐き気、ふらつき
(6)喫食日時:5月8日(日)午後8時30分頃
(7)発症日時:5日9日(月)午前3時頃
参考
参考情報 アニサキスについて
1 特徴
(1)寄生虫(線虫類)
(2)体長:約2cm〜3cm
(3)色調:半透明白色
(4)アニサキスが寄生している魚介類:サバ、サンマ、イワシ、イカなど
2 アニサキスによる食中毒の症状
アニサキスが寄生する魚介類を食べた後、激しい腹痛、吐き気、嘔吐等が起きる。
3 県民への呼びかけ
アニサキスによる食中毒を防止するために、次の事項に注意してください。
(1)アニサキスは、60℃では1分で、70℃以上では瞬時に死滅するため、加熱することが有効です。なお、酢漬けや醤油漬けでは死滅しません。
(2)−20℃で24時間以上冷凍すると死滅しますので、冷凍することも有効です。
(3)アニサキスは、時間が経過すると魚の内臓から筋肉内に移動することが知られています。内臓は除去し、筋肉を目視で確認して十分に洗浄することで感染の確率を下げることができます。
鳥取県公式ホームページ(アニサキス注意喚起)https://www.pref.tottori.lg.jp/251856.htm