令和5年漁期のズワイガニの水揚状況
2024年04月05日提供 資料提供
提供課等:農林水産部水産振興局漁業調整課
担当/係名:資源管理担当
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FAX番号:0857-26-8131
令和5年漁期(11月6日から3月20日まで)のズワイガニの水揚状況を報告します。
記
概況
(1)今漁期(R5.11.6〜R6.3.20)は、沖合底びき網漁船23隻が操業し、漁期中の延べ入港隻数は719隻(前年比104%)だった。
(2)今漁期のズワイガニ漁は、水揚量が491トン(前年比92%)で、TAC消化率は49.7%(前漁期67.1%)となった。水揚金額は2,582百万円(前年比84%)であり、単価は5,253円/kg(前年比91%)だった。
(3)「松葉がに」は、水揚量が189トン(前年比83%)で、水揚金額は1,662百万円(前年比87%)だった。単価は8,807円/kg(前年比105%)だった。
(4)「親がに」の水揚量は276トン(前年比103%)で、水揚金額は863百万円(前年比79%)となった。単価は3,127円/kg(前年比77%)だった。
(5)「若松葉がに」の水揚量は27トン(前年比67%)で、水揚金額は57百万円(前年比75%)、単価は2,135円/kg(前年比112%)だった。
「特選とっとり松葉がに五輝星」について 【 】内は前漁期
(1)水揚枚数220枚【272枚】、水揚金額15,066千円【12,572千円】、平均単価68,482円/枚【46,219円/枚】、値幅13,500〜2,800,000円【18,000〜1,000,000円】
※最高値2,800,000円を除いた平均単価56,009円/枚【最高値1,000,000円を除いた平均単価42,699円/枚】
(2)水揚げ枚数は過去最高だった昨年に次ぐ2番目の多さであった。多かった理由は、水産試験場が漁期前に行ったトロール調査から、松葉がにの推定資源量は、甲幅12cm以上の大型個体の資源量が、小型個体(10.5〜12cm)を上回る結果となったこと等から、大型の五輝星サイズの松葉がにが水揚げされやすい状況になったと考えられる。※五輝星(甲幅13.5cm以上)のサイズに成長するのに約10年を要する。
まとめ
(1)ズワイガニ漁の漁獲量は昨年の92%とやや減少した。漁獲が減少した要因として漁獲サイズの松葉がに・若松葉がにの資源の低水準が続いていることが影響していると考えられる。一方で親がにの資源は回復傾向にあり漁獲量はやや増加した。水産試験場が漁期前に行った調査では漁獲サイズ前の小型のカニの資源が回復基調にあり、来漁期以降、小型の松葉がに、若松葉がにの漁獲も上向くことが期待される(漁業者の自主規制の強化が資源回復に繋がっていると推察)。
(2)水揚金額は25.8億円で過去3年続いた30億円以上を下回ったものの、過去5番目の高水準となった。供給に対して需要が大きかったことなどが考えられる。
集計結果(11月6日から3月20日まで)