COP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)に学生を派遣した本県の姿勢が笹川財団より高く評価され、当該財団の海外先進自治体との交流助成事業を活用した、県内の学生(高等教育機関)とフィンランドの学生との相互派遣事業を実施します。
この事業を通じ、脱炭素及びSDGsにおける先進自治体であるフィンランドの若者との意見交換等を行い、地球温暖化対策や脱炭素社会実現に向けた取組を担う若きリーダーを育成を行います。
脱炭素社会実現を目指す上で重要な「食の循環」をテーマとして日本とフィンランド、両国の学生らがお互いの国を訪問し、テーマに関連する施設や取組を視察し、意見交換を行う。
- 一般社団法人イクレイ日本とフィンランドのトゥルク市が事業を企画し、スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団から派遣費用の支援を受ける。また、公立鳥取環境大学と連携し、当該大学の学生等も参加する。
- 本県からは学生3名と教員1名が派遣事業に参加する。
公立鳥取環境大学 環境学部環境学科 4年 黄 岩松(こう がんしょう)さん
公立鳥取環境大学 環境学部環境学科 4年 下江 信之介(しもえ しんのすけ)さん
鳥取大学 農学部生命環境農学科 3年 瀧川 萌花(たきがわ ほのか)さん
公立鳥取環境大学 環境学部環境学科 准教授 甲田 紫乃(こうだ しの)さん
- 派遣学生は、COP28に派遣した学生を中心に高等教育機関等の学生で構成する学生プラットフォーム「団体名:TottoReborn! Youth(トットリボーン!ユース)(通称:TRY!)」のメンバーで、教員はアドバイザーを務めている。
(1)国内勉強会(8月7日(水)、オンライン開催済)
・参加者:自治体の職員・学生、イクレイ日本職員
・「循環経済と食」をテーマとした基礎的講義
講師:公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)プログラムディレクター 渡部厚志氏
(2)二国間勉強会
・9月13日(金)午後3時〜4時半にオンライン開催、本県の学生・大学教員・職員は公立鳥取環境大学にて参加予定
・参加予定者:トゥルク市の職員・学生、鳥取県の学生・大学教員・職員、長野県小布施町の学生・職員、イクレイ日本職員
・内容は、参加学生の自己紹介、「食の循環」をテーマとした各地域の紹介(トゥルク市、鳥取県、長野県小布施町)
※トゥルク市はフィンランドの古都で2029年にカーボンニュートラルの達成を目指しており、市長のミーナ・アルヴェ氏はイクレイ世界事務局の第一副会長を務めている
(3)派遣団のフィンランド訪問
・派遣団:鳥取県の学生3名・大学教員1名(本県とは別に長野県小布施町の学生1名・職員1名も含まれる。)
・9月24日(火)〜10月1日(火)(8日間)※鳥取出発日は9月23日(月・祝)、帰着日は10月1日(火)
(4)フィンランド派遣団の日本訪問
・派遣団:トゥルク市の学生5名及び職員1名で構成予定
・3自治体(鳥取県、長野県小布施町、東京都杉並区)を訪問することを想定
(5)報告会
・県内の学生派遣メンバーによる、フィンランド訪問の報告会を実施(時期は調整中)
県内学生有志がCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)学生派遣事業を契機に設立した学生プラットフォーム。先進自治体との交流や意見交換を通じて地球環境問題を学ぶとともに、若者の視点で様々な啓発活動や情報発信を行う。
参加学生は計20名(公立鳥取環境大学、鳥取大学、京都大学大学院、北海道大学大学院)
※ 県外の大学院生は、昨年度まで県内大学の卒業生。
- 5月30日に代表学生が平井知事にプラットフォーム設立を報告し、活動の抱負を述べた。
持続可能な都市と地域をめざす自治体協議会の日本支部。都道府県では本県の他、長野県、愛知県、東京都が会員。世界的な自治体ネットワークであり、世界で2,500以上の自治体が参画。
イクレイ本部(ドイツ・ボン)や他の地域事務所と連携して、イクレイが主催・共催する国際会議をはじめ、気候変動枠組条約等の締約国会議(COP)や国連会議において、会員自治体の参加や発表の機会を創出。