川口 淳平(かわぐち じゅんぺい)氏
○郷土工芸品名:松江藩籐細工(木製品) 令和5年度指定
○製造場所:米子市上福原3丁目8−7
○略歴等:平成21年から松江藩籐細工6代目長崎誠に師事して籐細工の製造を開始。平成25年には8代目を襲名。伝統的原材料・技法による製造を続けている。
県展(令和5年奨励賞を受賞)や全国伝統的工芸品公募展等多くの展示会に出展し、籐細工の普及に努めるとともに、従来より繊細な技法や現代のニーズにあった商品づくりも進めている。
【松江藩籐細工の概要】
江戸時代末期に島根県松江藩の武士長崎仲蔵が始め、現在の8代目川口淳平まで伝統的原材料・技法による製造が続いている。独特の「花結び」技法や加工難度の高い硬質の表皮部分を用いた籠等を製造する等籐細工の中でも他に類のない希少な製造方法を特徴とする。
【発祥地と工芸品名称について】
○他県から伝わった技法についても昭和20年以前に確立し、一定期間(5年以上)県内製造されているものは指定している。(近年の先例として「大山友禅染」がある。)
○独特の製造技法を特徴とするため、固有の名称を工芸品名としている。(他県地名を名称に含む先例として、「出雲石灯ろう」(国指定伝統的工芸品)がある。)