1 日本紅斑熱の発生状況(全国の令和6年1月1日〜10月6日時点の速報値)
| 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 |
全国 | 318 | 420 | 486 | 460 | 501 | 342 |
鳥取県 | 0 | 11 | 11 | 9 | 3 | 6 |
○1984年に徳島県で初めて確認された疾病で九州や四国地方および中国地方(広島県、
島根県)の西日本南西部をはじめ、近畿地方や関東地方の太平洋沿岸地域に多い。
2 日本紅斑熱について
○ 本症は、マダニが病原体(リケッチア)を媒介する疾患の一つです。
○ ヒトが野山に入ったとき、マダニのうちリケッチアをもつダニ(有毒ダニ)に刺されることによって感染します。
○ ヒトからヒトへの感染はありません。
○ 潜伏期間は2〜8日で、症状は、頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症し、高熱、発疹および刺し口がほとんどの症例にみられる。
○ 治療は、早期受診により適切な抗菌薬を投与し、一般的に予後は良好です。
○ 予防について
発生時期および発生地を知り、汚染地域に立ち入らないこと。
農作業や森林作業でやむを得ず立ち入る際には、
・ 皮膚の露出を少なくしダニの付着を防ぐ。
・ ダニ忌避剤(ディート剤)を使用する。
・ 作業後入浴する。
・ この際、万が一、ダニが付着していた時は、注意深く付着ダニの除去を行う。
感染を防ぐためダニを指でつぶさず、頭部をピンセットなどで摘んで除去する。