今後の自動車業界では、製品の売り切りから脱却し、資源の投入を最小限に抑え、再利用を推進し、廃棄物の最小化を目指すサーキュラーエコノミー(循環経済)への転換や、複数の素材を掛け合わせて使用するマルチマテリアル化で、自動車の軽量化が求められています。
このため、県では県内企業で構成する脱炭素技術研究会(約120社)を設置し、トヨタグループと連携して、エコカーの人材育成を展開しています。
このたび、第2回目となる脱炭素技術研究会エコカーWGでは、トヨタグループの中でも内外装部品を開発製造している豊田合成(株)の開発責任者から、カーボンニュートラル達成に向けた取組の現状・課題や県内中小企業に求める技術の講演や、(国研)産業技術総合研究所の研究者から、自動車等のモビリティ分野でのマルチマテリアル化に必要な構造接着技術などに関する最新状況や今後の課題等を講演していただきます。
※マルチマテリアル化:特性の異なる材料を適材適所で組み合わせたり、複合化したりすることにより生み出される材料部材のこと