令和4年漁期のズワイガニ水揚状況
2023年04月04日提供 資料提供
提供課等:農林水産部水産振興局漁業調整課
担当/係名:資源管理担当
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令和4年漁期(11月6日から3月20日まで)のズワイガニ水揚状況を報告します。
記
概況
(1)今漁期(R4.11.6〜R5.3.20)は、沖合底びき網漁船23隻が操業し、漁期中の延べ入港隻数は692隻(前年比99%)だった。
(2)今漁期のズワイガニ漁は、水揚量が534トン(前年比94%)で、TAC消化率は67.1%(前漁期66.7%)となった。水揚金額は3,069百万円(前年比94%)で、過去最高額だった昨年をやや下回った。また、単価は5,745円/kg(前年比99%)と過去最高を記録した昨年とほぼ同額であった。
(3)「松葉がに」は、水揚量が227トン(前年比94%)で、水揚金額は1,905百万円(前年比94%)だった。単価は8,411円/kg(前年比100%)だった。
(4)「親がに」の水揚量は268トン(前年比92%)で、水揚金額はの1,088百万円(前年比91%)となった。単価は4,063円/kg(前年比99%)だった。
(5)「若松葉がに」の水揚量は40トン(前年比115%)で、水揚金額は76百万円(前年比128%)、単価は1,906円/kg(前年比112%)だった。
「特選とっとり松葉がに五輝星」について 【 】内は前漁期
(1)水揚枚数272枚【215枚】、水揚金額12,572千円【8,603千円】、平均単価46,219円/枚【40,016円/枚】、値幅18,000〜1,000,000円【14,000〜900,000円】
(2) 水揚げ枚数は過去最高だった。多かった理由は、水産試験場が漁期前に行ったトロール調査から、松葉がにの推定資源量は、甲幅12cm以上の大型個体の資源量が、小型個体(10.5〜12cm)を上回る結果となったことや、特に解禁当初、例年と異なり、大型の個体が漁獲されやすい漁場で操業が行われたこと等から、大型の五輝星サイズの松葉がにが水揚げされやすい状況になったと考えられる。※五輝星(甲幅13.5cm以上)のサイズに成長するのに約10年を要する。
まとめ
(1)ズワイガニ漁の漁獲量は昨年の94%とやや減少した。この原因としては、資源の低水準などが影響していると思われる。一方、若松葉がにの漁獲量は平年よりも少ないながらも昨年の115%とやや増加した。これは、水産試験場が漁期前に行ったトロール調査からも、若松葉(10.5cm以上)の推定資源量は、前年を上回る結果が得られており、これまでの若松葉の漁獲枚数制限や漁期短縮といった漁業者の自主規制の強化が徐々に資源回復につながっていると推察している。
(2) 水揚金額は昨年に引き続き30億円を超え、令和2〜3年漁期に次ぐ、過去3番目となった。供給に対して需要が大きかったことなどが考えられる。
集計結果(11月6日から3月20日まで)