保育園における感染性胃腸炎疑いの集団発生について(第1報)
2023年04月10日提供 資料提供
提供課等:西部総合事務所西部総合事務所米子保健所
担当/係名:医薬・感染症対策課難病・感染症担当
電話番号:0859-31-9317
FAX番号:0859-34-1392
4月10日(月)、米子市内の保育園から西部総合事務所米子保健所に「多数の園児に嘔吐、下痢の症状が発生している。」との報告があった。
患者発生状況(4月10日(月)午後3時現在)
区 分 | 在籍者数 | 累計患者数 | 現有症状者 |
園 児 | 83名 | 13名 | 7名 |
職 員 | 33名 | 0名 | 0名 |
施 設 名:鳥取大学医学部附属病院 すぎのこ保育所(米子市西町36−1)
代表者名:園長 重高 直美(しげたか なおみ)
主な症状:嘔吐、下痢 ※重傷者なし
初発日:4月5日(水)
(注)集団発生とは、同一施設で1週間以内に10名以上もしくは全利用者の半数以上の患者
※患者のプライバシー保護の観点から、当該施設への取材には御配慮ください。
今後の対応
(1) 原因究明のための有症状者の便検査
(2) 施設及び家庭での二次感染防止対策の徹底の指導
(3) 利用者及び職員の健康調査の継続
<感染性胃腸炎(5類感染症)>
○感染性胃腸炎とは、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状を主とする感染症です。
○原因としては、細菌性のものとウイルス性のものがあり、ウイルス性のもののうち、ノロウイルス及びロタウイルスが代表的なものです。
○鳥取県感染症流行情報第13週(3月27日〜4月2日)によると、感染性胃腸炎は、東部及び中部で流行、西部ではやや流行している状況です。
<各施設における予防対策>
○下痢、嘔吐、腹痛などの症状があった場合は、早めに医療機関を受診すること。
○施設利用者等に用便後、調理前後、食事前の手洗いの励行を徹底すること。
○下痢便や嘔吐物の処理をする場合は、使い捨て手袋を使用するとともに、手洗い、十分な消毒を行うこと。
○手すり、ドアノブ、汚染衣服等の消毒を行うこと。
○施設内で予防対策を確認し、正しい知識を普及すること。