鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会(委員長:鳥取県漁業協同組合 代表理事専務 大磯一清)では、現在、鳥取県沿岸全域で問題となっているムラサキウニによる食害を主な要因とする藻場衰退を切り口に、海で起きている様々な問題を学ぶことで、一人ひとりに何ができるか考え、より多くの人に行動をおこしてもらえるよう活動しています。
このたび、下記のとおり、「ウニを通して藻場の大切さを学び、海について考える」授業を行い、漁業者が県内野菜で蓄養したウニを使った「藻場の恵み料理」を試食いただきます。
この取り組みは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として行われます。
1 ムラサキウニを切り口にしたイベント、環境学習
(1)7月17日(海の日) 鳥取賀露港(鳥取市)にて「とっとり海のごちそう祭2023」開催
(2)青谷高校(鳥取市)でのウニ学習プログラム
【3年生】6月20日から漁業者が取組むウニ集中駆除の効果実証実験に取組み、10月には非駆除区に比べ駆除区で海藻が繁茂し目に見える効果が得られた。駆除ウニを用いた加工品づくりにも挑戦し、ウニの利活用を促進する方策も検討。結果は12月に校内発表。2月2日には漁業関係者へ発表予定。
【2年生】青谷町の魚である「アゴ(トビウオ)」をとおして漁業の現状や課題について学習。
(3)泊小学校(湯梨浜町)でのウニ授業プログラム
11月13日:ウニ授業プログラム開始、11月20日:ウニ蓄養現場での校外学習
2月8日:全校児童を対象とした蓄養ウニを用いた給食(詳細が決まり次第資料提供予定)
(4)1月31日:美保小学校(鳥取市)でのウニ授業と「藻場の恵み料理」の試食
2 ウニ新メニュー開発(ウニムース、ウニ加工品を開発中)
(1)ウニプリンを作成し7月17日の海の日イベントで試食提供。ウニムースに改良し、10月に東京で開催されたイベントで当プロジェクトの周知と合わせて販売。
(2)2月19日〜2月25日に県内協力店でフェアとして展開予定。ウニ加工品も開発中。
団体名称:
鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会(公益財団法人 鳥取県栽培漁業協会)
活動内容:
鳥取県漁業協同組合、鳥取県、農林中央金庫らが官民一体となり、藻場の衰退の要因となっているムラサキウニの商品化をモデルケースとした海の豊かさの啓発等により、地域とともに鳥取の豊かな海を取り戻すことを目的に活動。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
http://uminohi.jp