令和7年度ズワイガニTAC（漁獲可能量）及び漁期等の決定

10月6日（月）に兵庫県神戸市で開催された「日本海ズワイガニ特別委員会」において、令和7年度の府県ごとのTAC及びズワイガニ漁期等の自主的な規制が協議され、下記のとおり決定されました。
今漁期は、資源管理の強化として、若松葉がに（脱皮して1年未満のオスのズワイガニ）の操業期間の短縮と漁獲量制限の自主的規制が行われます。
本県では、昨年度と同様に漁期末まで漁獲が継続するよう、漁期始めから日々の漁獲量を集計し、漁業者や観光関係者等と情報共有するとともに、TACの早期消化が懸念される場合には、県沖合底曳網漁業協会が緊急役員会を開催し、漁期末まで漁獲ができるよう自主規制の強化を協議することとしています。

（単位：トン）

	令和7年度	令和6年度	令和5年度
日本海A海域 （富山県〜島根県）	3,700	3,700	3,400
うち鳥取県当初配分	1,038	1,038	989

		自主規制		特定大臣許可漁業等の取締りに関する省令
		令和7年度	令和6年度
雄	松葉がに	11月6日〜3月20日 （昭和59年度から変更なし）	同左	11月6日〜3月20日
	若松葉がに	2月1日〜2月20日 （令和7年度から変更）	2月1日〜2月28日
雌	親がに	11月6日〜12月31日 （平成25年度から変更なし）	同左	11月6日〜1月20日

	自主規制				特定大臣許可漁業等の取締りに関する省令
	令和7年度		令和6年度
	親がに	若松葉がに	親がに	若松葉がに	規制なし
日帰り船	3,500枚	300枚	同左
1晩泊まり船	6,000枚	400枚	同左	500枚
1航海船	12,000枚	500枚	同左	700枚

※「日帰り船」とは、出港から帰港まで24時間以内のもの。
「1晩泊まり船」とは、出港から帰港まで48時間をこえないもの。
「1航海船」とは、出港から帰港まで48時間以上のもの。

		自主規制
		令和7年度	令和6年度	特定大臣許可漁業等の取締りに関する省令
甲幅規制	雄（松葉がに）	10.5センチメートル未満	同左	9センチメートル未満
	雄（若松葉がに）	10.5センチメートル未満	同左	9センチメートル未満
	雌（親がに）	7センチメートル未満	同左	未成熟がに

若松葉がにを保護する目的のため、隠岐北方、隠岐西方及び隠岐北西の一部分に保護水域を設定し操業を禁止することとししている。

	位置：（1）〜（4）の4地点を結んだ線で囲まれた水域	禁止期間
隠岐北方 （A）	（1）N36-29.50　E133-13.50 （2）N36-29.50　E133-19.50 （3）N36-25.50　E133-19.50 （4）N36-25.50　E133-13.50	周年
隠岐西方 （B）	（1）N36-06.36　E132-42.73 （2）N36-01.30　E132-37.40 （3）N36-00.12　E132-40.23 （4）N36-06.36　E132-47.31
隠岐北西 （C）	（1）N36-42.10　E132-51.00 （2）N36-39.00　E132-52.10 （3）N36-37.50　E132-50.00 （4）N36-40.60　E132-48.90

・若松葉がにの保護水域以外にも、ズワイガニを保護する目的で一定期間操業自粛する水域を多数設定している。

1　日本海ズワイガニ特別委員会(任意団体)

・石川県から島根県までの1府6県の沖合底びき網漁業、かにかご漁業の漁業者団体で組織し、ズワイガニ漁業の自主規制内容等についての取り決めを行っている。（最初の協定は昭和39年度に締結）
・省令よりも厳しく自主規制することにより資源保護を行っている。
・事務局は一般社団法人全国底曳網漁業連合会（会長理事：富岡啓二、所在地：東京都港区）。

2　松葉がに、若松葉がに、親がにについて
・松葉がに　：脱皮後期間が経過し、殻が固くなり、身入りが良くずっしりと重い雄のズワイガニのこと。
・若松葉がに：脱皮後間もない雄のズワイガニのこと。殻が柔らかく、身が取り出しやすい。
・親がに 　：雌のズワイガニのこと。