青谷高校で3年生がムラサキウニの身入り調査、2年生が海の学習を開始します!
2024年06月14日提供 資料提供
提供課等:農林水産部水産振興局漁業調整課
担当/係名:資源管理担当
電話番号:0857-26-7303
FAX番号:0857-26-8131
鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会(委員長:鳥取県漁業協同組合 代表理事専務 大磯一清)では、令和4年度より青谷高校において行われている学習カリキュラム「青谷学」で「鳥取県の漁業」の課題に取り組む2、3年生を対象に「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」ウニ授業プログラムを行うとともに、「青谷学」において高校生自身が自発的に取り組むウニ学習を支援してきました。
今年度は、「青谷学I」(2年生)において、青谷町の魚である「アゴ(トビウオ)」をとおして漁業の現状や課題について学習し、藻場をはじめとする海の大切さを学びます。「青谷学II」(3年生)においては、藻場の消失をまねいているムラサキウニの大量発生への対策として、青谷町(長和瀬・夏泊)を含む県内各地の漁業者による駆除が進められているムラサキウニを対象に、「場所や時期による身入りの違い」を調べ、商品価値が見込めるウニの有無やその時期や場所の環境条件を見出すことで、漁業者による漁業利用とウニの減少による藻場回復を目指します。
なお、この取組みは、現在、鳥取県沿岸全域で問題となっているムラサキウニによる食害を主な要因とする藻場衰退を切り口に、海の問題について学び、体験し、考えていくもので、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として行われます。
日時
(1)青谷学II 6月18日(火)午後2時10分〜3時50分:漁場調査
(2)青谷学II 7月9日(火)午後2時10分〜3時50分:ウニの勉強会
(3)青谷学II 7月16日(火)午後1時45分〜3時15分:漁場調査
※青谷学I:調整中
場所
(1)長和瀬漁港(鳥取市青谷町長和瀬669-4)※(3)同様
(2)鳥取県栽培漁業センター(東伯郡湯梨浜町石脇1166)
実施者
青谷学II:鳥取県立青谷高等学校 3年生6名
青谷学I:鳥取県立青谷高等学校 2年生14名
(地域の課題を生徒自らが目を向け行動する学習カリキュラム「青谷学」において実施)
支援者
海のプロフェッショナルである当実行委員会の古田事務局長
内容
(1)青谷学II(3年生6名)
・長和瀬漁港周辺海域より採捕したムラサキウニの身入率(身/体重)を継続的に測定し、「場所や時期による違い」を把握するとともに、商品価値の高いウニが得られる場所と時期の傾向を特定する。
・上記結果を漁業関係者と共有し、漁業活動によるウニの採捕を促すことで藻場の回復を目指す。
(2)青谷学I(2年生14名)
・青谷地区の漁業が抱える課題について、伝統漁法「アゴ(トビウオ)漁」に焦点を当て、藻場とトビウオの深い関係や地域の食文化(アゴ竹輪など)への影響を考える。
その他
・長和瀬漁港、鳥取県栽培漁業センターで開催の場合は、直接会場にお越しください。
・青谷高等学校で開催の場合は、同高校玄関の事務室にて受付をし、会場までお越しください(受付開始時間:午後1時30分)
・当日の連絡先 鳥取県漁業調整課 公用携帯090-4895-6597
「青谷学II」今後の予定
・長和瀬漁港周辺での漁場調査は、9月〜11月までも、1ヶ月に1回程度を継続予定。
・12月には、青谷高校内での成果報告会を予定。
・令和7年2月には、県内でウニの駆除に取り組む漁業関係者に情報提供する予定。
<団体概要>
団体名称:鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会
(公益財団法人 鳥取県栽培漁業協会)
活動内容:鳥取県漁業協同組合、鳥取県、農林中央金庫らが官民一体となり、藻場の衰退の要因となっているムラサキウニの商品化をモデルケースとした海の豊かさの啓発等により、地域とともに鳥取の豊かな海を取り戻すことを目的に活動。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
http://uminohi.jp