鳥取県埋蔵文化財センターでは鳥取県の古墳の成り立ちを解明するため、鳥取市の千代川西岸に所在する「本高・古海古墳群」の調査研究に取り組んでおり、今年度は「古海36号墳」を調査対象として、発掘調査を行っています。その発掘調査成果をお伝えする現地説明会を下記のとおり開催しますので、取材をしていただきますようお願いします。
当センターでは、鳥取県内古墳調査研究事業の一環として、本高・古海古墳群を対象にした調査を行っています。本高・古海古墳群には、県内最古級の前方後円墳である本高14号墳のほか、地域の有力者の墓と目される大型古墳が近接して築造されており、その変遷などを明らかにすることを目的としています。
令和6年度は、県内最大級の前方後方墳とされながら築造時期など詳細が不明である古海36号墳を対象とし、墳形・墳丘規模、築造時期の確認を目的とした発掘調査を実施しています。
(1)調査主体 鳥取県埋蔵文化財センター
(2)調査期間 7月9日(火)から10月31日(木) まで(予定)
(3)調査面積 57.5平方メートル(トレンチ1・2を調査)
トレンチ1 34平方メートル(長さ17m×幅2m)
トレンチ2 23.5平方メートル(長さ19m×幅1.2m+長さ1.4m×幅0.5m)
(4)調査概要
・前方部と後方部の基本層序を確認。
・前方部と後方部で墳丘の裾部を確認し、墳長を確定(65.2m)。
・後方部の墳裾から古墳時代前期と考えられる土器が出土。