有症者は地区集会場において、購入した肉などを材料にして焼肉として5人で会食しており、そのうち3名に発熱、下痢などの症状があったことを確認した。
有症者2名の便からカンピロバクター・ジェジュニが検出され、有症者の共通食事がこの焼肉のみであることから、食中毒と断定した。
現時点で有症者の症状は軽快している。
(1)有症者:3名(30歳代から60歳代、いずれも男性)
(2)病因物質:カンピロバクター・ジェジュニ
(3)原因食品:焼肉(ラム肉、牛ホルモン、牛レバーなど)
(4)症状:発熱、下痢、腹痛など
(5)喫食日時:4月16日(日)午後1時30分から4時まで
(6)発症日時:4月18日(火)から20日(木)までの間
○カンピロバクターとは
牛、豚、鶏、その他ペットなどの動物の腸管に分布しています。少量の菌の摂取でも下痢、腹痛、発熱、頭痛などを発症することがあります。発症までの期間は食事後2日から7日です。
カンピロバクターによる食中毒を防止するため、生肉を取扱った後は、手指・調理器具を十分に洗浄消毒してください。生肉用のトングや取り箸と、食事用の箸は別に準備しましょう。食肉の生食は避け、中心部まで十分に加熱(75℃ 1分間以上)してください。
行楽シーズンに向けて、飲酒時の焼肉やバーベキューの機会が増えることが予想されるため、特に注意をお願いします。