近年、魚の寄生虫であるアニサキスによる食中毒が全国的に増加しており、本県においても令和4年の食中毒原因の第1位はアニサキス(16件発生)であり、家庭内でも発生しています。しめさばなどが原因食品となることが多く、酢でしめれば大丈夫など消費者の誤解により発生している事例があります。
アニサキスの予防法を正しく理解し、魚を安全に食べる方法を周知するため、下記のとおり、アニサキス食中毒の予防啓発イベントを実施します。
1 特徴
(1)寄生虫(線虫類)、(2)体長:約2cm〜3cm、(3)色調:半透明白色、(4)アニサキスが寄生している魚介類:サバ、サンマ、イワシ、イカなど
2 アニサキスによる食中毒の症状
アニサキスが寄生する魚介類を食べた後、激しい腹痛、吐き気、嘔吐等が起きる。
3 アニサキス食中毒の予防方法
(1)アニサキスは、60℃では1分で、70℃以上では瞬時に死滅するため、加熱することが有効です。なお、酢漬けや醤油漬けでは死滅しません。
(2)−20℃で24時間以上冷凍すると死滅しますので、冷凍することも有効です。
(3)アニサキスは、時間が経過すると魚の内臓から筋肉内に移動することが知られています。内臓は除去し、筋肉を目視で確認して十分に洗浄することで感染の確率を下げることができます。
4 アニサキス食中毒の発生件数(令和元年度〜令和5年度)
年 | R5(※) | R4 | R3 | R2 | R1 |
鳥取県 | 8 | 16 | 7 | 7 | 2 |
全国 | 154 | 566 | 344 | 386 | 328 |
※令和5年6月23日現在
鳥取県公式ホームページ(アニサキス注意喚起)
https://www.pref.tottori.lg.jp/251856.htm