イボカギナマコ140年ぶりの標本!
2022年06月10日提供 資料提供
提供課等:生活環境部山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館
担当/係名:研究担当
電話番号:0857-73-1445
FAX番号:0857-73-1446
鳥取県立山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館(以下、自然館)と和歌山県立自然博物館などとの共同調査で、浦富海岸の砂地にイボカギナマコという貴重なナマコが140年ぶりに完全な標本が得られました。この度、その研究が2022年5月に論文として発表され、それと同時に自然館ではイボカギナマコ生体の展示を行っています。
記
展示生物
イボカギナマコ
展示期間
2022年7月10日終了予定
(展示生物の状態を見て、早めに切り上げる可能性がございます)
イボカギナマコの研究について
イボカギナマコは1881年(明治時代)に神奈川県沿岸で新種として報告されて以降、確実な標本が存在していませんでした。
2017年に自然館が和歌山県立自然博物館の専門家を招聘し、浦富海岸周辺の海洋生物調査を行ったところ、岩美町の田後漁港内とその外側の砂地、羽尾岬の内湾の砂地でイボカギナマコと思しきものを発見しました。
その後、和歌山工業高等専門学校、東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所、新潟大学佐渡自然共生科学センター臨海実験所、メキシコ国立自治大学の研究者が加わって、DNAや体の構造、他の海域で見つかった標本を比較したところ、イボカギナマコと判明し、その成果が2022年5月にニュージーランドの科学雑誌「Zootaxa」に掲載されました。研究に用いられた標本は140年ぶりに得られた完全標本として和歌山県立自然博物館に所蔵されました。
*展示しているイボカギナマコは、5月に自然館職員が生体展示のために収集したものです。
イボカギナマコ
shashin.pdf
展示用に収集したイボカギナマコ
問合せ先
山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 担当 小矢野
〒681−0001 鳥取県岩美郡岩美町牧谷1794-4
電話:0857-73-1445 ファクシミリ:0857-73-1446
電子メール:ootayu@pref.tottori.lg.jp