県政一般・報道提供資料

株式会社GEOTRAによるビッグデータ等を活用した人流分析ツール実装に係る事業報告

2023年06月27日提供 資料提供


提供機関

提供課等:県土整備部道路企画課   担当/係名:企画調査担当 
電話番号:0857-26-7355  FAX番号:0857-26-7624

内容

昨年度、県と株式会社GEOTRA(ジオトラ[東京都])が共同で実施した実証実験事業と、このたび実装した人流分析ツールの概要について、株式会社GEOTRA陣内代表取締役社長から知事へ報告されます。

日時

令和5年6月29日(木)午前10時25分から10時40分

場所

鳥取県庁3階 第2応接室

出席者

株式会社GEOTRA 代表取締役社長 陣内 寛大(じんない のぶひろ)氏
営業戦略部 金子 佳歩(かねこ かほ)氏

出席者(県)

平井知事
蒲原県土整備部長
米増道路企画課長

概要

(株)GEOTRAは、事業主体として令和4年度に国土交通省から補助を受け、本県と共同して「鳥取県東部におけるビッグデータを活用した旅客流動分析実証実験事業」を実施
当事業において、県東部を対象とした人流分析ツールを構築され、県庁関係課において令和5年9月末まで無料で利用している
人流分析結果を踏まえ、鳥取砂丘周辺の渋滞対策として新たな取組を検討しているほか、今年度、公共交通等の施策への活用が検討されている

取組経緯

・GW期間中の鳥取砂丘周辺の渋滞対策検討に当たり、効果的な対策を打つためにも観光客の移動経路や滞在時間の把握が重要と考え、ビッグデータの活用を模索
・ビッグデータを活用し移動経路の分析が可能な技術を検索する中で、GEOTRAの技術が先進的で独創的と評価し、鳥取県版Society5.0サポート企業であるKDDI(株)を通じて協議に着手
・GEOTRAはビッグデータを活用して交通流解析を進めたい意向があり、当県課題と方向性が一致。同社が主体となって国の補助を受けるなど、積極的に取組を推進された

人流分析ツールの概要

1)技術概要
・au携帯電話のGPS位置情報ビッグデータを利用して一人一人のトリップデータを生成し、人の動きをwebダッシュボード上で可視化したもの
2)先進性
・ビッグデータ利用上の課題である個人情報保護に対し、GEOTRA独自のAIを活用したデータ生成技術によって個人情報の秘匿化を実現し、従来技術では困難だったミクロ分析を可能としている
・従来のビッグデータが有す属性情報(性別、年代、居住地、勤務地等)に加えて、移動目的や移動手段、移動経路も分析可能
・今回の取組では、生成した人流データを国土交通省が保有する県東部の交通量データと突合し、精度検証と改善を重ね、実際の人の移動と相関性のある人流データを構築(人流データの精度を確認した事例は少ない)
・人流データを用いた現況分析のみならず、特定のケースを想定したシミュレーション分析(将来予測)も可能
3)利活用
・道路交通の現況分析や将来予測のほか、公共交通網の最適化検討等の地域MaaS推進に向けた分析、観光客動態分析、防災避難経路分析など、多角的な活用が可能

参考資料

企業情報

株式会社GEOTRA
(住所)東京都千代田区大手町1-2-1
(代表者)代表取締役社長 陣内 寛大
・令和4年5月創業
・三井物産株式会社(51%)KDDI株式会社(49%)の合弁会社

国土交通省補助事業

携帯電話位置情報データを活用して交通課題の解決を目指す事業を公募し、全国から41件の応募がある中、有識者による審査委員会を経て採択された。
(採択事業8件、事業主体に対する最大補助額1500万円)
<事業期間> 令和4年10月 〜 令和5年3月
<実施体制>
【事業主体】(株)GEOTRA(プロジェクト管理、データ生成・分析など事業全般)
【共同事業者】鳥取県道路企画課(交通量データ提供、精度検証・モデル改善提案)
【アドバイザー】鳥取大学工学研究科社会基盤工学 桑野将司教授[鳥取県ビッグデータ活用検討会議座長]、工学部社会システム土木系学科 細江美欧助教

(ビッグデータを活用した実証実験事業 国交省URL)
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/soukou/sogoseisaku_soukou_tk_000052.html


最後に本ページの担当課
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