保育園における感染性胃腸炎の集団発生について
2021年04月12日提供 資料提供
提供課等:中部総合事務所中部総合事務所倉吉保健所
担当/係名:医薬・感染症対策課難病・感染症対策担当
電話番号:0858-23-3145
FAX番号:0858-23-4803
4月12日(月)、倉吉市内の保育園から中部総合事務所倉吉保健所に「多数の園児・職員に下痢・嘔吐の症状が発生している。」との報告があった。
記
患者発生状況(4月12日(月)午後5時現在)
区分 | 在籍者数 | 累計患者数 | 現有症状者 |
園児 | 76名 | 21名 | 14名 |
職員 | 25名 | 1名 | 0名 |
施 設 名:社会福祉法人みのり福祉会西倉吉保育園(倉吉市西倉吉町2-23)
代表者名:園長 伊藤 幸恵(いとう ゆきえ)
主な症状:嘔吐・下痢 ※重症者なし
初発日:4月7日(水)
(注)集団発生とは、同一施設で1週間以内に10名以上もしくは全利用者の半数以上の患者
今後の対応
(1) 施設及び家庭での二次感染防止対策の徹底の指導
(2) 園児及び職員の健康調査の継続
<感染性胃腸炎(5類感染症)>
○感染性胃腸炎とは、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状を主とする感染症です。
○原因としては、細菌性のものとウイルス性のものがあり、ウイルス性のもののうち、ノロウイルス及びロタウイルスが代表的なものです。
○鳥取県感染症流行情報第13週(3月29日〜4月4日)によると、感染性胃腸炎は、県内全県域では患者極少又は発生なしです。
<各施設における予防対策>
○下痢、嘔吐、腹痛などの症状があった場合は、早めに医療機関を受診すること。
○施設利用者等に用便後、調理前後、食事前の手洗いの励行を徹底すること。
○下痢便や嘔吐物の処理をする場合は、使い捨て手袋を使用するとともに、手洗い、十分な消毒を行うこと。
○手すり、ドアノブ、汚染衣服等の消毒を行うこと。
○施設内で予防対策を確認し、正しい知識を普及すること。
※この資料は、倉吉記者クラブにも提供しています。