鳥取県流行性感冒(スペイン風邪)新聞記事データベースを作成
2020年09月30日提供 資料提供

提供課等:総務部公文書館
担当/係名:県史活用担当
電話番号:0857-22-4620
FAX番号:0857-22-3977

このたび、公文書館では「鳥取県流行性感冒(スペイン風邪)新聞記事データベース」を作成し、ホームページで公開しました。これは、大正7〜9(1918〜1920)年の新聞から「流行性感冒(スペイン風邪)」に関する鳥取県関係の記事を抽出し、その見出しと本文(要約文)を収録したものです。
スペイン風邪の新聞記事を網羅的に収録したデータベースの作成は全国初の取り組みです。
1 データベースの概要・特徴
・大正7〜9(1918〜1920)年の『因伯時報』『鳥取新報』『大阪朝日新聞(山陰版)』から、鳥取県に関係する流行性感冒(スペイン風邪)に関する記事を抽出し、年代・新聞・発生日別に配列。
・計980件の記事を掲載(『因伯時報』407件、『鳥取新報』485件、『大阪朝日新聞』88件)
・記事の見出し・本文(要約文)のほか、旧郡・市町村名、関係場所、新聞名・刊行年月日・号数・掲載面等の情報を掲載。また、旧市町村名に加えて現市町村名の情報も掲載。
・キーワード検索による記事の絞り込みや、新聞発行日順の並べ替えも可能。
・「凡例・利用上の注意点」、当館職員による「解説」も合わせて掲載。
2 本データベース作成の目的・意義
・新型コロナウィルス(COVID-19)が世界中で猛威を振るう中、100年前にパンデミックを引き起こしたスペイン風邪に注目が集まっており、人々の関心も高まっている。
・過去の歴史や教訓に学ぶことは、現在・未来の社会のあり方を考える上で重要。しかし、スペイン風邪に関する公文書や著作は少なく、新聞は当時の状況を知る上で貴重な資料。
・新聞は公文書と異なり、当時の社会の動きや人々の様子を詳細かつ具体的に記している。そのため、鳥取県内におけるスペイン風邪の発生・拡大の状況や、この病気が当時の地域社会や人々の生活に与えた影響を具体的に知る上で重要な資料となり得る。
3 データベースのアドレス