星空保全地域における夜空の明るさ調査の結果
2025年11月12日提供 資料提供

提供課等:生活環境部環境立県推進課
担当/係名:星空環境推進室
電話番号:0857-26-7409
FAX番号:0857-26-8194

鳥取県星空保全条例(平成29年条例第47号)第17条に基づき、星空保全地域の市町の協力を得て夜空の明るさ調査(令和7年度夏期)を実施したので、その結果を公表します。
記
1 調査の趣旨
星空保全地域は、星空が特に美しく、その環境を保全することが特に必要な地域として指定されています。県では毎年、夏期と冬期に夜空の明るさ調査(星空の見えやすさ調査)を行い、特に美しい星空が保全されているか、監視を行っています。
2 調査方法
(1) 調査時期
令和7年8月〜9月
※環境省による夏の星空観察・デジタルカメラによる夜空の明るさ調査に合わせて実施
(2) 調査対象地域(星空保全地域)
鳥取市佐治町、倉吉市関金町、八頭町、若桜町、日南町、日野町、江府町
3 測定の方法
夜空の明るさ(等級)の計測器「スカイクオリティメーター(SQM-L)」を用いて、1地点につき10回測定し、平均値を算出しました。
※測定への影響を避けるため、外灯等の影響を受けない場所で、また、月明かりがなく、雲の少ない夜に測定するようにしています。
4 測定結果の概要
測定が行われた33地点中、すべての地点で夜空の明るさが20〜21等級(天の川がよく見られる環境)となり、美しい星空を十分に楽しむことができる良好な星空環境が維持されていると考えられます。
等級別地点数の推移(過去3カ年度/夏期調査)
 | 令和7年度 | 令和6年度 | 令和5年度 |
21等級 | 21地点 | 16地点 | 8地点 |
20等級 | 12地点 | 23地点 | 26地点 |
19等級 | 0地点 | 4地点 | 7地点 |
18等級 | 0地点 | 0地点 | 0地点 |
総観測地点数 | 33地点 | 43地点 | 41地点 |
※夜空の明るさの等級について
等級の値が大きいほど夜空が暗く、星が見えやすい環境にあるといえます。
| 等級 | 夜空の明るさ目安(星の見え方には個人差があります/出典:環境省) |
| 21以上 | 天の川の複雑な構造が確認でき、星団などの観測ができる |
| 20以上〜21未満 | 山や海などの暗さ。天の川がよく見られる |
| 19以上〜20未満 | 郊外の暗さ。天の川が見え始める |
| 18以上〜19未満 | 住宅地の明るさ。星座の形がよく分かる |
| 17以上〜18未満 | 市街地の明るさ。星座の形が分かり始める |
| 17未満 | 都市部の明るさ。星はほとんど見られない |
5 参考:鳥取県星空保全条例について(抜粋)
(星空保全地域の指定)
第9条 知事は、優れた星空環境を有する区域のうち、自然的社会的諸条件からみてその区域における星空環境を保全することが特に必要なものを、星空保全地域として指定することができる。
(星空環境の監視)
第17条 県は、星空保全地域における優れた星空環境を維持するために、県民等の協力を得て星空保全地域の夜空の明るさを監視するとともに、その結果を公表するものとする。

調査結果(調査地点別)