狗尸那(くしな)城(鳥取市鹿野町鷲峯)の発掘調査を始めました
2020年05月13日提供 資料提供
提供課等:地域づくり推進部文化財局とっとり弥生の王国推進課
担当/係名:歴史遺産担当
電話番号:0857-26-7932
鳥取県埋蔵文化財センターでは令和元年度から中世城館の再調査事業を行っています。これまで西因幡地域を中心とした山城の踏査や文献調査を行い、昨年度末に事業概要をとりまとめた『戦国の因幡武田と鹿野城』を一般向けにも発刊したところです。
この調査の中で、鳥取市鹿野町に所在する「狗尸那城」は、立地、構造から重要視すべき城ですが、文献では『因幡誌』などに記載があるものの、その来歴は明らかになっていませんでした。そこでこの城の由来を明らかにし、価値付けをするため、令和2年度はこの「狗尸那城」において発掘調査(試掘)を行うこととしました。
県内では開発事業に伴い城跡の調査が行われることはありましたが、今回のような学術的な観点からの調査はあまり例がありません。
ついては取材等で記事として取り上げてくださるようお願いします。
記
調査期間
令和2年5月11日(月)から6月初旬を予定
作業日は期間中の月曜日から水曜日、午前10時から午後3時まで
場所
狗尸那城
(鳥取市鹿野町鷲峯地内、別添図参照)
目的
城の機能した時期、残された遺構(横堀・竪堀)の特徴を明らかにする。
鹿野の狗尸那城
狗尸那城のある鹿野周辺は天正8・9年(1580・1581)に行われた織田方、羽柴秀吉による因幡攻めを始め、戦略上重要な場所であり、多くの中世山城が残されています。中でも狗尸那城は小規模ながらも、周辺の山城には見られない横堀や竪堀といった防御施設を備えた技巧的な城です。
問合せ先
鳥取県埋蔵文化財センター 企画研究担当 大川
電話 0857−27−6711
ファクシミリ 0857−27−6712
携帯電話 080-6329-5368