自然常設展示小コーナー「浮き袋をつけた海藻 ― ホンダワラの仲間 ―」を展示します
2022年04月12日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:自然担当
電話番号:0857-26-8044
自然常設展示小コーナー「浮き袋をつけた海藻 ― ホンダワラの仲間 ―」を展示します
記
展示テーマ
「浮き袋をつけた海藻 ― ホンダワラの仲間 ―」
展示趣旨
ワカメやコンブなど褐色の色素を持つ海藻を褐藻類と呼びます。褐藻類の中のホンダワラ科のグループには、気泡と呼ばれる小さな浮き袋がついています。
ホンダワラの仲間は、この気泡の浮力で海底から海面の方に長く伸び上がります。このからだのつくりは、太陽の光を浴びるのに適しており、光合成によって栄養分と酸素をつくり出しています。大型のホンダワラの仲間が多数、波で揺れる姿は海中林と呼ばれます。
多くの海藻の種類が芽を出すのは秋から冬の初めで、最も成長するのは冬から春にかけての季節です。そのあと、春から夏の初めに胞子や卵をつくって海中に放出し、親の体は岩から離れて流れてしまいます。
ホンダワラの仲間も同様ですが、浮き袋があるために海面を漂い、小魚などの隠れ場所としても使われ、やがて、色素が抜けて海水に溶けたり、波打ち際に帯状に漂着したりします。
春から夏は、海に潜らなくても波打ち際などでホンダワラの仲間を観察できる良い機会となっています。
この展示では、大型の海藻も分割することなく、浮き袋の立体感もそのまま観察できるアクリル封入標本でホンダワラの仲間を紹介します。
展示期間
令和4年4月15日(金)から8月10日(木・祝)まで。
展示場所
自然常設展示室 小コーナー
自然常設展示室 小コーナー
タマハハキモク(アクリル封入標本)
アカモク(アクリル封入標本)
ヨレモク(アクリル封入標本)
ノコギリモク(アクリル封入標本)
フシスジモク(アクリル封入標本)
ヒジキ(アクリル封入標本)
ウミトラノオ(アクリル封入標本)