小学生が発見!貴重なサメの歯化石が鳥取県立博物館に寄贈されます
2010年12月10日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:自然担当
電話番号:0857-26-8044
このたび、日南町多里で発見された貴重なサメ(カルカロドン・メガロドン)の歯化石が、発見者の小谷天馬(こたにてんま)さんから鳥取県立博物館に寄贈されることになりました。下記のとおり、寄贈標本の受領にあたり、小谷さんに感謝状を贈呈しますので、ご案内します。
記
寄贈標本の受領および感謝状の贈呈について
日時:平成22年12月15日(水)午後1時から
場所:江府町立江府小学校(日野郡江府町小江尾62番地)校長室
標本:カルカロドン・メガロドンの歯化石(1点)
発見の経緯
小谷天馬さん(江府町立江府小学校6年生)が、今年の夏休みに日野郡小学校教育研究会社会科・理科部会の主催する「日野郡理科リーダー講習会」に参加した際に、日野郡日南町新屋の多里層から発見したもの。
寄贈される化石標本について
・鳥取市国府町宮下産出の魚類化石「トットリムカシギンポ」の新種記載を行った魚類化石の研究者である籔本美孝(やぶもとよしたか)博士(北九州市立自然史・歴史博物館)により、化石の大きさや形状からカルカロドン・メガロドン(Carcharodon megalodon)の歯化石と同定された。
・この化石は日南町多里地域に分布する約1600万年前の地層である多里層から産出した。西日本では本種の産出地域が少ないため、今回の発見はこの時代における本種の生息分布や、さらには多里層ができた当時の海の生態系を考える上でも重要な意味がある。したがって、博物館資料として研究する価値がきわめて高い。
・鳥取県立博物館では今後、寄贈された化石や発見された地層について調査・研究を行い、成果を報告するとともに、標本を展示し、広く県民に公開する予定である。
カルカロドン・メガロドン (和名:ムカシオオホホジロザメ)について
約2800万年前から約180万年前(新生代古第三紀漸新世〜新第三紀鮮新世)にかけて生息していたサメで、体長は約11〜20mに達すると考えられており、その大きさなどから人気もあり、よく知られている。歯の形状や特徴から現生のホホジロザメ(体長約4〜5m)の祖先ではないかとされている。温かい海に生息し、主にクジラなどを丈夫なノコギリ状の歯でかみつき捕食していたと考えられている。
問い合わせ先
鳥取県立博物館 学芸課 自然担当
担当:山口勇人
電話:0857-26-8044