県立博物館 歴史の窓「不滅の刀展関連企画 東照大権現に捧げられた神剣」の展示を行います
2021年11月25日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:人文担当
電話番号:0857-26-8044
当館歴史・民俗展示室「歴史の窓コーナー」を下記の通り展示替えを行いますので、県民の皆様にひろく周知するため、ぜひ取材いただきますようお願いいたします。
趣旨
11月27日から北栄みらい伝承館で開催する共同企画「不滅の刀 〜よみがえる伯耆国(ほうきのくに)の赤羽刀(あかばねとう)
〜」にあわせて、博物館では因幡国(いなばのくに)ゆかりの刀剣を展示します。刀剣は、鳥取藩の初代藩主池田光仲(いけだみつなか)
が鳥取東照宮(とっとりとうしょうぐう)に神剣として奉納したものです。鳥取東照宮は、徳川(とくがわ)家康(いえやす)のひ孫にあたる光仲が、慶安(けいあん)
3年(1650)に日光(にっこう)東照宮(とうしょうぐう)から祭神(さいじん)(東照大権現)を勧請(かんじょう)して創始(そうし)したもので、藩内では別格の存在
に位置づけられました。光仲による奉納は、東照宮への崇敬(すうけい)の念を示すものといえるでしょう。
奉納された神剣のうち、太刀(たち)は山城国(やましろのくに)(現京都府)の名工・藤原国路(ふじわらくにみち)の高弟である信濃大掾(しなのだいじょうただくに)が
作刀したもので、忠国の傑作のひとつに数えられます。外装は伊勢神宮の御神宝(ごしんぽうたち)太刀を写した珍しい
玉纏太刀拵(たままきたちこしらえ)となっており、どちらも鳥取県指定文化財に指定されています。
本展では、武器としての機能性だけではなく、神に捧げられた神剣を展示することで、その精神性や
刀装具の美しさなどについても理解を深めいただくことを目的としています。
展示資料
太刀 信濃大掾藤原忠国(外装)玉纒太刀式の太刀拵 慶安2年(1649)1振
太刀 信濃大掾藤原忠国(外装)錺剣(かざりけん)、飾太刀拵(かざりたちこしらえ)慶安2年(1649)1振
(2点とも鳥取東照宮所蔵、鳥取県指定文化財)
展示期間
令和3年11月26日(金)から令和4年1月10日(月・祝)
展示場所
鳥取県立博物館1階 歴史民俗常設展示室内 歴史の窓コーナー
入館料
常設展示観覧料180円(団体150円)、次の方は無料(大学生以下・70歳以上の方・学校教育活動での引率者・障がいのある方・難病患者の方・要介護者及びその介護者)
問合せ先
県立博物館 学芸課 人文担当(電話0857-26-8044)