県立博物館 歴史・民俗展示室「歴史の窓」コーナーを展示替えしました
「因州和紙関係資料 鳥取藩政資料を守る地場産業」
2024年05月16日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:学芸課学習支援担当
電話番号:0857-26-8044
和紙は楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)等の皮を原料とする紙です。その中で因州和紙は鳥取県東部の旧国名、因幡国(因州)で生産される手すき和紙の総称であり、鳥取市佐治町と鳥取市青谷町の2か所で今も行われています。
因州和紙は、江戸時代には、伯耆地方に比べて因幡地方の紙の生産が圧倒的に多く、とくに鳥取藩が統制して製造・納入させた御用紙(ごようし)は、当館が所蔵する鳥取藩政資料にも使用されています。また現在、当館で行われている鳥取藩政資料の補修用紙についても鳥取市青谷町の因州和紙(楮紙)です。
その因州和紙の原料、手すきによる製造するための用具類を展示します
展示資料
因州和紙の原料〈楮、三椏、雁皮〉
かごなで包丁〈楮の表皮そぎ材料として加工する用具〉
枠(わく)・簀(す)〈手に持ち和紙をすく用具〉
野風呂(のぶろ)〈冬季の手すきでかじかんだ手を温める小型の風呂〉
紙切り包丁〈和紙を成型する用具〉
銀札場御用木札(ぎんさつばごようきふだ)〈藩札用紙の運搬の時に使用する木札〉など
展示期間
令和6年5月21日(火)から 同年6月23日(日)まで
展示場所
県立博物館 歴史・民俗展示室 「歴史の窓」コーナー