【鳥取西高等学校】ユネスコスクールへの加盟について
2022年12月16日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)教育総務課
担当/係名:総務企画担当
電話番号:0857-26-7926
鳥取西高等学校は、令和4年11月にユネスコ本部においてユネスコスクール加盟が正式に承認され、令和4年11月25日付けで文部科学省から通知を受けましたのでお知らせします。なお、鳥取県の高等学校では初の加盟となります。
経緯等
(1)本校は、平成30年6月から令和元年5月までをチャレンジ期間とするユネスコスクール加盟申請に応募しました。令和元年6月にはチャレンジ期間終了が認められ、文部科学省の認可を得たうえ、ユネスコ本部に本加盟申請を行ったものです。
(2)ユネスコスクールは、ユネスコ憲章に示されたユネスコ理念を実現するため国際理解教育やESD(持続可能な開発のための教育)を推進し、学校間のネットワークを活用し、各種の交流を通じて、情報や体験を分かち合う教育活動です。地球規模の諸問題に若者が対処できるような教育内容の発展を目指しています。本校では、ユネスコスクール加盟によって、既存の教育活動を発展すると同時に、ユネスコスクールの持つネットワークや活動に参加できるようにする目的で応募しました。今後は、ユネスコ教材を用いたESD教育や、国内外の学校との交流、各種海外交流プログラムへの参加をより一層進めることができます。
ユネスコスクールに係る本校の主な取組
(1)ESDに関する取組
・研修プログラムの実施
鳥取県に存在する温泉や銅鉱・ウラン鉱といった地下資源の光と影について探究する取組。汚染水や残土などの廃棄物の処理や問題対処、あり方について人形峠や湯梨浜町などを訪問するフィールド研修を実施した。また、鳥取市佐治町を対象地域として過疎地域でのグリーンツーリズムやドローン配送等の地域づくりについて学ぶ研修を実施した。
県外においても、西表島における海洋ゴミやマングローブの調査や、大分県における伝統的工芸品の継承に関する調査を行う研修プログラムを実施した。
・防災教育の推進
地域の防災・減災について、関係機関と連携して災害に強い街づくりを目指す取組を実施している。特に課題研究を通じて防災・減災の課題を追究する学び,地域でにおける避難や訓練のあり方の模索,自助・共助の意識と行動力を身に付けられる力の育成に取り組んでいる。本年度は、学校安全総合支援事業に取り組み、「世界津波の日2022高校生サミットin 新潟」「多賀城高等学校等の東北被災地訪問」を実施した。
・課題研究の実施
グループや個人単位で、個人の関心に基づく社会的なテーマ探究に取り組む課題研究を行い、中間発表会や成果発表会を実施し、高校生の将来展望を開くとともに、持続可能な社会づくりに貢献する意欲や能力を養う機会としている。
・ESDの推進拠点
課題研究や研修プログラムの成果発表を校外に向けて実施することにより、本校の取組を地域に発信し、関係機関と連携しながら、ESD活動が発展するよう取り組んできた。
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)、スーパーグローバルハイスクール(SGH)・ネットワーク参加校、三菱みらい育成財団助成プログラム実施校として、それぞれの事業を相互に補完し、トータルとして相乗効果が上がるような取組を実施している。
(2)国際理解教育に関する取組
・バーモント州の高校との学術交流であるSTEM教育発表会等を通して、グローバル課題の解決に取り組む。
・コロナ禍においては、棚田や森林・生物環境といった地元の自然環境を生かしたフィールドワークに加えて、ハワイ州の教育機関と連携した海外オンライン研修を実施し、持続可能な生態系や自然環境と人間との相互関係に対する理解を深めた。
・WWL(ワールドワイドラーニング)コンソーシアム構築支援事業の拠点である広島大学のコンソーシアム協力校として、世界の様々な地域の諸課題を学ぶオンライン授業に参加している。
(3)その他の取組
・「協調的・探究的な学び」による授業の実践
ESDに関係する様々な教科の授業において、問題の解決に向けて相互に意見を交わし思考を深める過程で、一つひとつの知識が結びついて新しい知識を獲得し、その経験の積み重ねの中で確かな知識や技能を習得し、主体的に深く学ぶ態度を身につけさせる授業を実践している。
・自然科学部や人文科学部の充実
生物、物理、情報、グローバル等のグループに分かれて部活動に取り組んでおり、関係分野の学会・研究会で成果を発表したり、科学オリンピックをはじめとする様々なコンテストにも参加し日本代表として国際大会に出場したりするなど優秀な成績を収めている。