鳥取市佐治町辰巳峠から見つかった国内最古のヒラタドロムシ科昆虫の化石の展示について
2009年08月03日提供 資料提供
提供課等:教育委員会博物館
担当/係名:自然担当
電話番号:0857-26-8044
鳥取市佐治町の辰巳峠(県指定天然記念物)から、ヒラタドロムシ科昆虫の化石(体長 5 mm)が発見されました。ヒラタドロムシ科の化石としては、国内で2例目となる発見で、国内で最古の化石記録(約650〜550万年前)となり、学術的にとても貴重な発見です。この化石は、8月7日(金)から鳥取県立博物館の自然常設展示室において展示公開します。
記
概略
鳥取県立博物館収蔵の辰巳峠産の昆虫化石を、鳥取県立博物館と(財)ホシザキグリーン財団(出雲市園町沖の島1659-5)の林 成多(はやし まさかず)主任研究員が共同で調査したところ、学術的に貴重な発見となるヒラタドロムシ科昆虫の幼虫の化石(ヒメマルヒラタドロムシ種群)であることがわかり、日本鞘翅学会英文誌「Elytra」に発表した。辰巳峠は「植物化石産出層」として鳥取県の天然記念物に指定されているが、今回のヒラタドロムシ科昆虫化石の発見は、化石産出地としての辰巳峠の価値を再認識するものである。
【注】現在、辰巳峠は鳥取県の天然記念物であり、化石の採集などの行為は禁止されています。
展示公開
期日:平成21年8月7日(金)午前9時から
場所:鳥取県立博物館 自然常設展示室
開館時間:午前9時〜午後5時(4〜10月の企画展期間中の土・日・祝日は午後7時まで)
説明会(報道機関用)
期日:平成21年8月5日(水)午前10時から
場所:鳥取県立博物館 2階会議室
担当:川上 靖(学芸課自然担当副主幹)