県立博物館 歴史・民俗展示室「歴史の窓」コーナーの展示替え 蒔絵(まきえ)の美―鳥取県無形文化財[保持者:田中正輝(故人)]の仕事―供資料登録
2019年07月16日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:人文担当
電話番号:0857-26-8044
鳥取県無形文化財[蒔絵]の保持者であった田中正輝(2代田中稲月)は、大正8年(1919)、鳥取市吉岡温泉町で生まれました。気高郡立徒弟学校で漆工を学んだ明治生まれの父・勇吉(初代稲月)に蒔絵を師事し、従軍を経て、吉岡の地をはじめ鳥取市内で漆工に従事しました。保持者は、意匠の下絵を多く描くなど、その研究姿勢が熱心であり、加えて、研ぎ出しや高蒔絵などの漆芸の高さ、さらには螺鈿(らでん)や切金(きりかね)の細工を併用する技術が評価され、平成17年11月29日に鳥取県の無形文化財に指定されました(保持者の死後、平成20年4月25日指定解除)。当館ではこの度、御遺族の御協力の下、保持者生誕100年の節目に、初代・2代合わせて田中稲月が制作した棗(なつめ)を中心に、因幡地方に伝わっていた漆器や蒔絵技術について展示紹介します。
記
展示資料
棗18点、額・皿など田中稲月の作品、
下絵、制作道具など(会期中展示替えあり)
展示期間
令和元年7月17日(水)から同年9月8日(日)まで
展示場所
県立博物館 歴史・民俗展示室「歴史の窓」コーナー