「カタツムリ・コレクション」展示中です!
2011年02月10日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:自然担当
電話番号:0857-26-8044
鳥取県立博物館では,現在,1階の自然常設展示室「自然資料紹介コーナー」にて,「カタツムリ・コレクション」を展示中です。絶滅危惧種などの貴重な標本を含む,さまざまな形のカタツムリ標本をご覧いただくことができます。広くご案内いただきますとともに,取材についてよろしくお願いします。
記
趣旨
平成18年,東京都在住の石坂 元(いしざか はじめ) 氏から,数千点にもおよぶ貝類コレクションが寄贈されました。
石坂氏は,鳥取県内の陸産貝類(カタツムリ)の研究に多大な貢献をされた方です。鳥取県立博物館では,コレクションの中から陸産貝類を中心に整理作業をすすめ,このたび目録としてまとめました(平成23年3月末に発行予定)。その中には,鳥取県産のさまざまな種類の標本をはじめ,現在ではほぼ絶滅状態にある希少な種類の標本や,ある種類の新産地発見につながった重要な標本なども含まれています。
本展示では,コレクションの中でもとくに興味深い標本を選び,本コレクションのもつ意義とカタツムリのおもしろさを紹介します。
展示期間
平成23年2月4日(金)〜平成23年5月5日(木)
展示場所
自然資料紹介コーナー(鳥取県立博物館 1階自然展示室内)
絶滅危惧種の標本
●カタヤマガイ[貝がら標本:福岡県久留米市 産]
※「日本住血吸虫」の中間宿主。この寄生虫病の根絶のために生息環境が改変された結果,現在では絶滅に近い状況にある。
新産地発見の証拠標本
●クリイロキセルモドキ[貝がら標本:北海道知床 産]
※従来は北海道西部以南から知られていた種であるが、石坂氏の調査により道東の知床半島での分布が明らかになった。展示する標本は,このときの報告に用いられたもの。
鳥取県や日本各地のカタツムリ
●ダイセンニシキマイマイ[貝がら標本:鳥取県鳥取市 産],他多数
海外のカタツムリ
●マジョルカコマイマイ[貝がら標本:スペイン・マルベーリャ 産],他多数
カタツムリの体のつくり
●ヤマタカマイマイ[貝がら標本および軟体部液浸標本:※コレクション外の標本]
案内パネル
展示の様子