教育関係・報道提供資料

「鳥取西道路の遺跡を掘る-平成26年度の発掘調査-」の開催について

2015年03月17日提供 資料提供


提供機関

提供課等:教育委員会(事務局)文化財課   担当/係名:歴史遺産室 
電話番号:0857-26-7934

内容

(公財)鳥取県教育文化財団では、一般国道9号(鳥取西道路)の改築に伴う発掘調査を実施しています。
平成26年度の発掘調査では、大桷遺跡で古代の役人が出世を祈願して「位能上(くらいよくあがれ)」と記した墨書土器が出土したほか、下坂本清合遺跡で金色に輝く珍しい漆器椀が出土するなど注目される発見がありました。これらの発掘調査の最新成果を広く県民の皆様に公開すべく、「鳥取県立博物館 歴史の窓コーナー」にて発掘調査速報展を開催します。
今回が初となる調査成果、出土品の展示となります。皆様ぜひご来場ください。

会期・会場

(1)会期:3月24日(火)〜5月10日(日)(休館日:3月30日、4月6、13、20日)
(2)会場:鳥取県立博物館歴史の窓コーナー(入館料が必要です)
※入館料及び入館料の減免については、県立博物館のホームページでご確認ください。
県立博物館ホームページ http://www.pref.tottori.jp/museum/

展示内容

(公財)鳥取県教育文化財団が、平成26年度に発掘調査を実施した遺跡のうち、注目される調査成果のあった3遺跡(大桷遺跡、松原田中遺跡、下坂本清合遺跡)についての発掘調査成果を展示します。
(1)大桷遺跡(鳥取市大桷)
 平安時代(約1,200〜1,000年前)の建物跡が見つかったほか、その近辺から墨で文字が記された土器、祓いなどの祭祀に使用された木製品、6位以下(因幡国では介(すけ)以下)の在庁官人が身につけていた腰帯の装飾品などが出土しており、古代の役所との関連性がうかがわれる遺跡です。今回の展示では、官人の出世を願ったと思われる「位能上」と墨書された土器をはじめ、彼らが身につけた腰帯の装飾品などを展示します。
(2)松原田中遺跡(鳥取市松原)
 弥生時代から古墳時代(約2,000〜1,500年前)にかけての湖山池南岸における拠点的な集落であったと注目される遺跡です。今年度の調査では古墳時代頃の建物跡が確認されたほか、集落東側にあたる場所ではその頃に流れていたとみられる川の跡から多量の木製品が出土しました。今回の展示では、ほぼ完全な形で見つかった古墳時代頃の水田耕作に使用された大足(おおあし)を展示します。
(3)下坂本清合遺跡(鳥取市気高町下坂本)
 平安時代から鎌倉時代(約900〜700年前)にかけての集落であり、在地富裕層の邸宅跡であったとみられる建物跡が見つかったほか、近くを流れる川の跡などから、鍋などの生活道具とともに漆器椀や漆器皿が出土しました。今回の展示では、黒漆の上に赤漆で丁寧に絵付けが施された椀をはじめとした漆器、日常生活で使用されていた煮炊具などを展示します。

問い合わせ先

公益財団法人鳥取県教育文化財団調査室
(担当:玉木)
〒680-1133鳥取市源太12番地
電話:0857−51−7552
ファクシミリ:0857−51−7550
E-mail:tottori-kyobun@kyobunsakuratan.com

報道機関に提供した資料(PDFファイル)

アドビリーダのダウンロード


最後に本ページの担当課
   鳥取県教育委員会事務局教育総務課
  住所  〒680-8570 鳥取県鳥取市東町1丁目271
  電話  0857-26-7505    ファクシミリ  0857-26-8185
   E-mail  kyouikusoumu@pref.tottori.jp