県立博物館歴史の窓において
「トピック展示2 ―衆(しゅう)に打ち勝て!北垣(きたがき)国道(くにみち)の寄贈刀―」の展示を行います
2021年08月17日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:人文担当
電話番号:0857-26-8044
博物館の歴史・民俗展示室「歴史の窓コーナー」を下記の通り展示替えを行いますので、県民の皆様にひろく周知するため、ぜひ取材いただきますようお願いいたします。
記
趣旨
9月12日(日)に開催する歴史講座「幕末・明治の動乱 〜北垣(きたがき)国道(くにみち)と鳥取人脈〜」にあわせて、北垣国道の寄贈刀を展示します。この刀は江戸時代前期に京都で活躍した藤原(ふじわら)国路(くにみち)の作です。国路は、のちに鳥取藩工となった忠国(ただくに)の師匠にあたる名工です。
愛刀家であった北垣は、自分と名前が通じる本作を、大日本武徳会鳥取支部に贈りました。武徳会は、武道の振興を目的とする団体で、北垣は支部創設にも多額の義捐金を寄付しています。刀はその後、県内で行われた剣道大会で中学校団体試合の優勝刀に使用されました。晩年の北垣は、鳥取一中の剣道部員に向けて「武道で心と体を鍛え、競争社会で衆に勝ち抜く土台を築きなさい」と訓辞しています。
本展では、若い剣士だけでなく、鳥取の武道界にとって大きな励みになったといえる北垣の寄贈刀を展示することで、その交友の一端を広く紹介するとともに、刀の美しさをあわせてご覧いただくことを目的としています。
展示資料
北垣国道の寄贈刀 銘(めい) 出羽大掾(でわだいじょう)藤原国路(ふじわらくにみち) 江戸時代前期 1口(県立博物館蔵)
展示期間
令和3年8月13日(金)から9月12日(日)
展示場所
鳥取県立博物館1階 歴史民俗常設展示室内
入館料
常設展示観覧料180円(団体150円)、次の方は無料(大学生以下・70歳以上の方・学校教育活動での引率者・障がいのある方・難病患者の方・要介護者及びその介護者)
問合せ先
県立博物館 学芸課 人文担当 (電話 0857-26-8044)