「生誕160年記念 牧野富太郎採集標本の里帰り展示とゆかりの植物たち」を展示します
2022年08月08日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:自然担当
電話番号:0857-26-8044
生誕160年記念 牧野富太郎採集標本の里帰り展示とゆかりの植物たち
記
展示趣旨
牧野富太郎(1862-1957)は1500種類以上の植物を命名し、日本の植物分類学の基礎を築いた一人として「日本の植物学の父」と言われる人物です。
今年はその生誕160年に当たり関連の出版やドラマの制作などで注目を浴びています。牧野は生涯で約40万点の標本を残していて、その中には鳥取県大山町大山で採集されたものも含まれています。
この展示では、牧野が大山で採集したチャボゼキショウの里帰り展示や、牧野が命名した代表的な植物を紹介しています。
展示期間
令和4年8月11日(木・祝)から12月16日(金)まで
展示資料提供
公益財団法人高知県牧野記念財団「高知県立牧野植物園」
展示場所
自然常設展示室 小コーナー
展示構成(1)牧野富太郎採集標本里帰り展示
チャボゼキショウ(牧野富太郎採集標本)1902年大山町大山で採集したもの(写真)
所蔵:高知県立牧野植物園
展示構成(2)牧野富太郎ゆかりの植物
・スエコザサ(新種発表されたのと同じ場所で採集された標本)
新しく発見したササに亡くなった妻(寿衛子さん)を偲んで命名した。所蔵:高知県立牧野植物園
・ジュウニヒトエ(新種記載)
古くから使われていた植物名を1909年に牧野が正式に新種として記載した。
・コマクサ(新しい学名の提唱)
登山家には人気が高く「高山植物の女王」と呼ばれる。
・ワルナスビ(新しい外来種に和名を与えた)
アメリカ合衆国東南部が原産の外来種。国内では1906年に千葉県成田市で牧野が発見し、ナスの仲間で鋭い棘があることから和名「悪茄子」を与えた。
・ヤッコソウ(新種記載)
スダジイに寄生する葉緑素を持たない植物。土佐清水市で山本一によって発見された。発見者への敬意から学名が、植物の形から和名が与えられた。