【国内初】青谷横木遺跡の古代山陰道で柳の街路樹を発見!
2017年02月21日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)文化財課
担当/係名:歴史遺産室
電話番号:0857-26-7934
鳥取県埋蔵文化財センターでは、平成25年度から27年度にかけて一般国道9号(鳥取西道路)の改築に伴い発掘調査を行った、青谷横木遺跡の出土品整理作業を進めています。
整理の過程で、『女子群像』が描かれた板絵など重要な発見があったところですが、今回、古代山陰道に街路樹として柳が植えられていることが判明しました。
ついては、この成果をもとに作製した古代山陰道の復元イラストを、下記のとおり展示公開します。
御多忙な時期ですが、ぜひ取材くださるようお願いします。
記
展示名
速報展 発掘調査最前線 鳥取を掘る!!2017
展示期間
平成29年2月25日(土)から平成29年3月26日(日)まで
会場
鳥取市歴史博物館やまびこ館1階特別展示室(鳥取市上町88)
主催
公益財団法人鳥取市文化財団・鳥取市歴史博物館
共催
鳥取県埋蔵文化財センター・鳥取市教育委員会・鳥取市埋蔵文化財センター
街路樹に関する調査成果
(1)古代山陰道に沿って築かれた盛土上で確認された樹木根について、樹種を調べたところ、柳であることが判明した。樹木根は列状に100mほどの長さで並んでいたと推定され、平安時代(10世紀後半)に街路樹として柳が植えられていたと考えられる。
(2)古代の街路樹が発掘調査において発見されたのは国内初である。
(3)文献や和歌では都大路などに街路樹が植えられていたことが知られるが、それを考古学的に裏付ける重要な成果である。
<街路樹に関する記述例>
・大伴家持が越中国の国司在任中(746年〜)に読んだ歌。
「春の日に はれる柳を 取り持ちて 見れば都の 大路し思ほゆ」『万葉集』
・普照(ふしょう)(奈良時代の高僧)が759年に旅人の飢えを癒やすため京外の街道に果樹を植えることを奏上。『続日本紀』