遠藤董没後75周年記念 特別資料展と郷土文化講演会を開催します
2021年02月16日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)図書館
担当/係名:総務担当
電話番号:0857-26-8155
遠藤董(えんどう・ただし)は、鳥取県出身の教育者として、初等教育、女子教育に尽力し、後年には、障がい者教育の進展に身をささげた人物です。また、県内初の公共図書館の設立、県内への洋画の受容など、鳥取県の教育・文化の発展に大きな貢献をなしました。
今回の資料展は、没後75周年を記念し、遠藤董先生顕彰会の後援を得て開催いたします。展示では、特に遠藤の前半生を内容とし、関連行事として郷土文化講演会も開催します。是非、取材してくださるようお願いします。
資料展の名称
「郷土文教の源流遠藤董−若き日のすがた−」
展示内容
(1)遠藤董の生まれた町
(2)藩校教育と遠藤
(3)近代教育との邂逅
(4)県再置と遠藤
(5)遠藤が遺したもの
<主な展示資料:約70点>
・遠藤編集の画学教科書『島根県小学用画学階梯』(複製、教育図書館原蔵)(明治12年発行)←初公開
・水彩画「こともし」(鳥取県立博物館蔵)、日本画「日本赤十字社徽章之図」(鳥取県立博物館寄託)等の絵画資料13点
・古記録(江戸時代の藩政資料、学館日記、鳥取県立博物館蔵)
・特定歴史公文書等(複製、鳥取県立公文書館蔵)
会期
令和3年2月5日(金)から3月10日(水)まで(うち、休館日:2月11日、2月28日)
開館時間:午前9時から午後6時30分(土、日、月曜日及び祝日は午後5時まで)
会場
鳥取県立図書館2階特別資料展示室
関連行事
郷土文化講演会「トークセッション遠藤董のすがたを求めて」
・日時:令和3年2月21日(日)午後1時30分から午後3時30まで
・会場:鳥取県立図書館2階大研修室
・演題:「トークセッション遠藤董のすがたを求めて」
・講師:北尾泰志氏(鳥取県地域史研究会会員・元鳥取県立図書館副館長)、竹氏倫子氏(美術史研究者、元鳥取県立博物館主任学芸員)、中田裕子氏(元鳥取県立鳥取聾学校教諭)
※要申込(定員:50名)、手話通訳・要約筆記あり、とっとり県民カレッジ連携講座
その他
新型コロナウイルス感染状況によっては、当日であっても中止または延期することがあります。
嘉永6年1月22日(1853.3.1)から昭和20年1月22日(1945.1.22)
鳥取藩御弓徒の遠藤重嘉の子として、鳥取城下作事方割場屋敷(現鳥取市現材木町)に生まれる。
12代藩主池田慶徳の藩校改革をうけ、8歳で入校。
苗字付から御儒者となった坂田潤蔵を師とし四書五経を、藩絵師根本幽峨を嗣ぐ雪峨を日本画の師とした。
近代初期の学校教員となり、官立広島師範学校で欧米の教授法を学び、帰県後は鳥取県の後進を指導。
高等小学校、女学校、盲聾学校、図書館の設立、運営に尽力し「郷土文教の源流」と評される。
また、高橋由一に学び、鳥取県の西洋絵画の受容に功績があり、明治12年には小学生向けの教科書「画学階梯」を編集する。
遠藤の前半生は、幼少期に儒学によって「徳」を知り、青年期には欧米の新知識をいち早く体得して、教職者として、また郡役所書記として郷土文教の近代化に邁進した時期であった。