教育関係・報道提供資料

ダイオウイカ標本を一般公開します

2016年01月22日提供 資料提供


提供機関

提供課等:教育委員会(事務局)博物館   担当/係名:普及担当 
電話番号:0857-26-8044

内容

平成26年1月に鳥取市沖で混獲されて当館に寄贈された「ダイオウイカ」の標本が完成しましたので、次のとおり同館付属山陰海岸学習館で一般公開するとともに、これに先立ち関係者及び地元保育所の子ども達を招いて、記念行事を開催します。

1 一般公開

平成28年2月2日(火) 午前10時30分より
※下記2のセレモニー閉会後に公開します。

2 記念セレモニー

(1)日時 平成28年2月2日(火) 午前10時〜10時30分
(2)会場 鳥取県立博物館付属 山陰海岸学習館(岩美町牧谷1794-4)
(3)参加者 展示資料関係者、山陰海岸ジオパーク関係者等 約60名
(4)内容
  ア 開会
  イ 主催者あいさつ(県立博物館館長)
  ウ 来賓あいさつ(岩美町長)、来賓紹介
  エ テープカット
  オ 展示観覧(窪寺博士によるギャラリートーク)
  カ 閉会
(5)主催 鳥取県立博物館
(6)協力 岩美町
(7)後援 山陰海岸ジオパーク推進協議会

3 記念講演

 上記のセレモニー閉会後、生きたダイオウイカの映像を上映するとともに、ダイオウイカ研究の第一人者である国立科学博物館の窪寺恒己(くぼでらつねみ)博士に、最新の研究成果をもとにした講演をしていただきます。なお、定員になるまでは一般の方も先着順で入場できます。
(1)日時 平成28年2月2日 午前10時30分〜11時10分
(2)講師 国立科学博物館 標本資料センター コレクションディレクター
       窪寺恒己(くぼでらつねみ)水産学博士
(3)会場 山陰海岸学習館 体験学習室(3Dシアター)

(4)講演概要 
ア テーマ:「日本近海のダイオウイカを探る」
イ 要旨:ダイオウイカは世界の温帯中深層域に広く生息していると考えられている。しかし、深海に生息し巨大なことから人の目に触れることは稀で、海岸に漂着したり歯鯨の胃袋から見つかった不完全な標本を基にして研究されたため、多くの分類学的混乱がもたらされてきた。日本近海では江戸末期に渡来したドイツの博物学者による記載に端を発し、明治以降は日本人研究者による研究も行われてきた。それらの研究の経緯を振り返り、演者が進めてきた日本産ダイオウイカの分類に関する研究過程を紹介する。

(5)映像概要
NHKスペシャル「世界初撮影!深海の超巨大イカ」を編集し、NHKスタジオパークのシアターで上映されていたもの。
※「世界初撮影!深海の超巨大イカ」は、2012年に太平洋小笠原沖での巨大イカの撮影に挑戦するテレビ史上最大級のプロジェクトをまとめたもの。同プロジェクトでは、世界で初めて躍動するダイオウイカの姿を撮影することに成功している。

【窪寺水産学博士のプロフィール】

1982年北海道大学大学院水産学研究博士課程単位修得(水産学博士)。オレゴン州立大学海洋学部研究助手を経て、1983年国立科学博物館動物研究部研究官。1986-1987年第28次南極地地域観測隊員夏隊に参加(海洋生物担当)。2011年から現職。頭足類の分類と分子系統に関する研究や中深層性大型イカ類の生態に関する研究など、頭足類研究の第一人者。

【展示ダイオウイカについて】

(1)混獲日時場所
平成26年1月20日(月)、午後6時45分頃、鳥取市青谷沖30キロメートル付近の水深約240メートルで沖合底引き網漁により混獲。
※漁船:加茂川丸(かもがわまる)《県漁協網代港支所所属、船長 山下英明(やましたひであき)氏》

(2)特徴等
全長約3.2メートル(うち胴体部分1.5メートル)で国内最大級であり、ヒレや腕等の状態も良い。2本の「触腕」があれば全長約8メートルと推定される。
※博物館で展示中のダイオウイカ(胴体部分1.3メートル)より一回り大きい。

(3)展示標本完成までの経過
平成26年1月20日(月)に混獲された後、博物館へ寄贈され、県栽培漁業センターや民間業者(徳田商店)の協力で冷凍保存。
平成27年9月補正で標本製作経費が予算計上された後、標本製作を外注し、今年度4月からホルマリン液固定に着手し、この度完成に至ったもの。

daiooika.jpg
写真:網代港に水揚げされたときの様子(H26.1.21)

報道機関に提供した資料(PDFファイル)

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