身近な植物コーナーで「ウルシはかぶれるが役に立つ」を展示しています
2018年03月30日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:普及担当
電話番号:0857-26-8044
身近な植物コーナーで「ウルシはかぶれるが役に立つ」を展示しています。
記
展示テーマ
「ウルシはかぶれるが役に立つ」
展示趣旨
春から夏は特にウルシにかぶれやすい時期です。これはウルシの仲間の樹液に含まれるウルシオールやラッコールなど皮膚をかぶれさせる成分が春から夏に多いことが原因です。山野に出かける前に、ウルシの仲間を確認しておくことは 楽しい野外活動のためにも大切です。
一方で、ウルシの仲間は樹液を漆器などの塗装、果実から取れる木蝋をろうそくの材料として人々が古くから生活の中で上手に利用してきた有用植物でもあります。かぶれるから遠ざけてしまうのではなくウルシの仲間についてよく知り、生活を豊かにしてきた歴史があります。
この展示では、鳥取県の山野で見られるウルシの仲間と、人々の利用について紹介します。
展示期間
すでに展示を開始しました。7月20日(金)まで。
休館日4月23日(月)、5月7日(月)、5月22日(火)、5月28日(月)、6月18日(月)、7月2日(月)
展示場所
常設展示 身近な植物コーナー
主な展示資料
(1)ツタウルシ(押し葉標本・写真)かぶれる力が最も強いツル性のウルシ
(2)ヌルデ(押し葉標本)ヌルデにつくる虫こぶを乾燥させたものが染料やお歯黒の原料となる。かぶれる力はあまり強くない。
(3)ヤマウルシ(押し葉標本)漆液を採ることができるが量は多くない。樹液が付くとぶれる。
(4)ハゼノキ(押し葉標本)果実から和ろうそくの原料の木蝋を採ることができる。樹液が付くとぶれる。
(5)ヤマハゼ(押し葉標本)果実から和ろうそくの原料の木蝋を採ることができる。樹液が付くとかぶれる。
(6)和ろうそく(実物資料)木蝋を原料としたろうそく。鳥取藩も原料となるウルシ類の植樹を奨励した。
(7)ウルシ(写真)・ウルシかきの様子(写真)樹皮を傷つけて塗装に使う生漆を採るために栽培される。樹液が付くとかぶれる。
(8)マンゴー(参考展示:レプリカ)意外にもマンゴーはウルシ科のフルーツ。
連絡先
鳥取県立博物館学芸課
担当 清末幸久(きよすえ ゆきひさ)
電話番号 0857-26-8044 ファクシミリ 0857-26-8041