「鳥取西道路」の発掘調査、着々進行中!良田平田遺跡、高住井手添遺跡、高住牛輪谷遺跡の発掘調査成果を報告します
2011年10月06日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)文化財課
担当/係名:歴史遺産室
電話番号:0857-26-7932
(財)鳥取県教育文化財団では、国土交通省が行っている一般国道9号(鳥取西道路)の改築事業に伴う発掘調査を行っています。このたび、今年度の発掘調査成果について、下記のとおり「記者公開」及び一般県民に対する「現地説明会」を開催します。
記
記者公開
(1) 日 時 10月12日(水)午後1時30分から(小雨決行)
(2) 場 所 (下記@の場所にお越しください)
@(財)鳥取県教育文化財団調査室美和調査事務所(鳥取市源太12、別添地図を御参照ください)
発掘調査で出土したおもな出土品について、くわしく御説明します。
A 発掘調査現場(鳥取市良田地内、鳥取市高住地内、別添地図を御参照ください〕)
「良田平田遺跡」(鳥取市良田)→「高住井手添遺跡」、「高住牛輪谷遺跡」(鳥取市高住)の順で、現地の調査成果をくわしく御説明します。
(3)おもな調査成果(類例の有無等の詳細については調査中のため、記者発表当日に御説明します)
@ 良田平田遺跡(よしだひらたいせき)
平安時代(9世紀)の帯金具(腰ベルトの飾り金具)、木簡(文字を記した板)、銅銭、形代(木製の祭祀具)等が出土し、掘立柱建物跡を3棟確認しました。
これらの出土品や遺構から、平安時代に田畠の管理に関わる公的な施設があったのではないかと考えています。
A 高住井手添遺跡(たかずみいでぞえいせき)
弥生時代中期(約2,000年前)の水路跡、縄文時代晩期(約2,500年前)に埋没した河川跡などを調査しています。
このうち、縄文時代の河川跡からは大量の木材や編みカゴが出土し、その下層からは、縄文時代中期(約4,500年前)の
土器や石の錘(おもり)が多数出土。湖山池の岸辺に近い土地での、縄文時代や弥生時代の暮らしぶりの一端を明らかにすることができました。
B 高住牛輪谷遺跡(たかずみうしわだにいせき)
縄文時代後期(約3,500年前)から中世にかけての遺構、遺物が出土したことから、この間、この地で人々が生活を営んでいたことが分かりました。
とくに古墳時代以降は、田んぼの畦が見つかったことから、現代まで同様の土地利用が続き、似たような景観が広がっていたようです。
現地説明会
(1) 開催日 10月15日(土)(小雨決行)
(2) 開催時間
@高住牛輪谷遺跡、高住井手添遺跡 午前10時30分から
A良田平田遺跡 午後1時30分から
(3)駐車場 あり