DNA分析中間成果報告会「「青谷上寺地遺跡出土人骨のDNA分析から何が見えるのか」を開催します
2018年11月12日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)文化財課
担当/係名:歴史遺産室
電話番号:0857-26-7934
国立科学博物館、国立歴史民俗博物館及び鳥取県埋蔵文化財センターが共同で行っている、青谷上寺地遺跡出土人骨のDNA分析について、去る10月21日に静岡県で開催された第72回日本人類学会大会公開シンポジウムにおいて、国立科学博物館の篠田謙一(しのだけんいち)副館長からその成果の一部が発表されたところです。ついては、この成果を県民と共有するため、地元青谷町に篠田謙一副館長をお招きし、中間報告会を実施します。
現在、この研究では人骨のミトコンドリアDNAの分析が行われ、多様な母系の「渡来系弥生人」が弥生時代後期の青谷上寺地遺跡に存在していたことが明らかになってきました。また、放射性炭素年代の測定により、人骨が弥生時代後期後半(2世紀)のものである確実性が高まりました。
「青谷上寺地遺跡出土人骨のDNA分析から何が見えるのか」、取材及び県民への情報発信についてよろしくお願いします。
記
日時
11月17日(土) 午前10時から午前11時30分まで
場所
鳥取市青谷町総合支所 2F 多目的ホール(鳥取市青谷町667)
出演者
篠田謙一(しのだけんいち、国立科学博物館 副館長・人類研究部長)
聞き手
M田竜彦(はまだたつひこ、鳥取県埋蔵文化財センター 青谷上寺地遺跡調査整備担当係長)
参加料
無料(要申し込み 定員は先着150名)
申し込み方法
電話・ファクシミリ・メールで名前と電話番号(緊急時の連絡先)をお知らせください
申込・問合先
鳥取県埋蔵文化財センター青谷調査室
電話 0857-85-5011
ファクシミリ 0857-85-5012
メール maibuncenter@pref.tottori.lg.jp
共同研究・中間成果のポイント
1 分析対象 弥生時代後期に埋まった溝(SD38)出土人骨群
2 ミトコンドリアDNA分析 約40個体を分析。次のことが判明
・多くの母系が存在する。互いに密接な血縁関係を持たない人々の集まり
・大部分が渡来系。弥生時代後期にかかわらず在来系集団との混血が進んでいない。
3 放射性炭素年代測定 3個体について年代を測定。
・いずれの較正年代も2〜3世紀初頭に収まる。共伴する土器型式と矛盾しない。