松原古墳群(鳥取市松原)の現地説明会を開催します
2009年10月30日提供 資料提供
提供課等:教育委員会文化財課
担当/係名:文化財係
電話番号:0857-26-7525
(財)鳥取県教育文化財団では、鳥取県教育委員会から受託した一般国道9号線(鳥取西道路)の改築事業に伴う発掘調査を今年度から実施しています。このうち、古墳6基(方墳4基、円墳2基)等を調査している松原古墳群の現地説明会を下記のとおり開催しますので、お知らせします。
1 現地説明会
(1)日時 平成21年11月14日(土) 午後1時30分から(小雨決行)
(2)場所 鳥取市松原地内 松原古墳群 駐車場有(約40台)
(3)問合先 (財)鳥取県教育文化財団 調査室 美和調査事務所(担当:中森 祥)
電話 0857-51-7553 ファクシミリ 0857-51-7550
(4)内容 松原古墳群の現場見学会、出土品・パネル展示(今年度調査の一部である隣接する松原小奥遺跡の円墳から出土した埴輪等も展示します)
2 調査の概要
(1)調査面積 2,820平方メートル
(2)調査期間 平成21年6月9日から11月30日まで(予定)
(3)おもな調査成果
松原古墳群の古墳は古墳時代の前期(4世紀)から後期(6世紀)にかけてつくられたもので、昨年度調査された10基(いずれも後期)と合わせて、古墳時代を通じて連綿と古墳をつくり続けていたことを明らかにすることができた。松原小奥遺跡の古墳はいずれも古墳時代後期につくられたものだが、周溝の中から埴輪が出土している。一方、松原古墳群の同時期の古墳からはまったく埴輪が出土していない。小さな谷をひとつ隔てただけで、埴輪という古墳を構成する重要な要素に有無という極端な違いがあることは、古墳への儀礼行為を考える上で興味深い。