令和6年11月1日(金)、出版クラブビル(東京都千代田区神田神保町1−32)で行われました。
【写真】第17回文字・活字文化推進大賞トロフィー、賞状.jpg
1990年に開館した鳥取県立図書館は、開館当初より地元書店との共存を考え、地元書店からの図書購入を原則とする「鳥取方式」を現在まで実践し、電子図書館も地元書店を通じた契約としている。
図書購入のみならず、書店と連携した様々な活動を展開し、事務局を務める鳥取県図書館協会では「本、書店、図書館にまつわるエピソード大賞」を鳥取県書店商業組合と共催で実施。県教委主催の「中学生・高校生ポップコンテスト」でも書店組合とともに共催し、優秀賞は書店店頭や図書館で受賞作品の展示をしている。図書館と書店双方で協力しながら、地域の読書推進活動を行っている。図書購入に関しては原則1冊とし、予約数が多いものは市町村への貸出用に2冊目を検討する方針を採っている。
また、ビジネス支援事業をはじめ、子育て支援や高齢者サービスなど「仕事とくらしに役立つ」図書館の活動に注力し、レファレンス業務のほか、外部の専門機関との連携などにより地域の課題解決を支援している。地域資料の保存や、学校図書館支援センターとして学校図書館との連携、子どもの読書活動支援も積極的に行っている。県内の市町村立図書館、全高等学校・大学等の機関とのネットワークを活用し、全県民を対象にした図書館サービスを展開している。
「書店と図書館の連携」あるいは「あるべき図書館の姿とは」があらためて問われているなか、同図書館のミッションである「県民に役立ち、地域に貢献する図書館」を実践し、地域の「文字・活字文化推進」の中心として、長年活動をしている点が高く評価された。