所在の場所 東伯郡三朝町三徳
年代 11世紀前半から中頃 ※年輪年代測定により1002年以降の伐採と報告
三徳山三佛寺には平安時代製作の蔵王権現像が複数伝わり、奥の院投入堂本尊(仁安3年〈1168〉、重要文化財)が明治37年に、投入堂に安置されていたその他の6躯が大正9年にそれぞれ旧国宝に指定されている。このうち大正9年指定の蔵王権現像は像高や作風、炎髪の有無・手足の上げ下げ等の図像、保存状態もさまざまで、11世紀から12世紀にかけて三徳山奥之院を中心に山内で順次製作されたものとみられる。
本像は、その作風や構造から11世紀前半から半ばと考えられるもので、他の6躯と同様に制作された1躯とみられ、それらと同様に平安期の蔵王権現像の展開を考える上で貴重な作例となる。
像高74.0p。檜材、一木造、白下地彩色。
国指定重要文化財(美術品 彫刻)の現在の件数 18
この度は追加指定なので、国指定重要文化財の件数の変更はありません。
県指定保護文化財(美術品 彫刻)の現在の件数 41
※追加指定に伴い、県指定保護文化財の件数は告示後に1件減ります。
今回登録数226件、関係市町村61市町村、関係都道府県27道府県
累計登録数11,263件、関係市町村891市町村(区)、関係都道府県47都道府県