山陰地方で2例目の「巴形銅器(ともえがたどうき)」が出土
2015年05月25日提供 資料提供

提供課等:教育委員会(事務局)文化財課
担当/係名:歴史遺産室
電話番号:0857-26-7934

一般国道9号(鳥取西道路)の改築に伴う発掘調査で、全国的にも出土例の少ない巴形銅器が出土したので公開します。ついてはご取材していただきますようお願い申し上げます。
記
出土品の記者公開
(1)期日:平成27年6月1日(月)午後1時30分から午後2時30分まで
(2)会場:乙亥正屋敷廻遺跡発掘調査詰所(鳥取市鹿野町乙亥正、裏面位置図参照)
出土遺跡
乙亥正屋敷廻遺跡(おつがせやしきまわりいせき、鳥取市鹿野町乙亥正)
発掘調査について
(1)調査の委託者:国土交通省中国地方整備局鳥取河川国道事務所
(2)調査主体:鳥取県埋蔵文化財センター
(3)調査実施:アコード・アイテック埋蔵文化財発掘調査支援業務委託共同企業体
(4)調査面積:2,616平方メートル
(5)調査期間:平成27年4月1日から11月30日(予定)
乙亥正屋敷廻遺跡出土の巴形銅器
・出土年月日:平成27年5月7日
・法量:径9.2センチメートル厚さ1.3センチメートル、重量68.9グラム。、
・古墳時代前期以降に掘られた小穴の埋土の上層から出土した。劣化が進んでおらず、保存状態は極めて良好である。
・形態から、弥生時代後期〜古墳時代初頭に製作されたと考えられる。
・山陰地方(鳥取県・島根県)では、長瀬高浜遺跡(鳥取県湯梨浜町)に次いで2例目の出土。中国地方では4例目の出土。
出土した意義
・巴形銅器の生産や流通を研究する上で重要な資料。
・平成26年度には中国製の青銅鏡である八禽鏡が出土しており、今回の巴形銅器の出土も考え合わせると、今後の調査にもよるが、有力な集落が存在していた可能性が高い。
巴形銅器の展示
平成27年6月2日(火)から6月7日(日)まで、あおや郷土館(鳥取市青谷町青谷2990-4)で特別展示を行います。
※巴形銅器について
・風車のような形の青銅器で半円球か円筒形の中央部から4〜8本の脚部が伸び、裏面には紐を通すための鈕(ちゅう)がつく。
・弥生時代後期から古墳時代初頭までの期間に北部九州を中心に製作された。全国での出土例は少なく今回のものも含めて40例に限られる。また、大きな集落跡や北部九州の甕棺墓からの出土例が多いことから、使用方法は分かっていないが、特殊な性格を有する青銅器と考えられる。
※近畿地方を中心に出土する古墳時代前期以降の巴形銅器(約90点)は、形や分布などが異なることから弥生時代のものとは断絶した別の系統に属するとされる。その中には、楯や靭(ゆぎ、矢を入れるもの)の装飾に使われた例がある。
