「新収蔵注目資料:要注意植物メリケントキンソウと県内初記録ヒダボタン」を展示中です
2021年09月24日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:普及担当
電話番号:0857-26-8042
鳥取県立博物館では、このたび展示替えを行い、下記のとおり展示しています。取材をよろしくお願いいたします。
記
展示テーマ
新収蔵注目資料:要注意植物メリケントキンソウと県内初記録ヒダボタン
展示趣旨
当館には県内外に在住の方々からさまざまな情報がもたらされることがある。そのような情報の中で、今年になって情報が得られた中から危険植物として注意が必要な外来種メリケントキンソウと、県内で初めて証拠標本が得られたヒダボタンを速報的に展示する。
また、両種とも当館にとって初収蔵となり、本件のように協力者の情報提供によって博物館の資料が充実していくことを紹介し、協力者への成果報告とする。
展示期間
令和3年9月27日(月)から12月12日(日)まで。
(休館日10月4・15日、11月8、15日、12月6日)
展示場所
自然常設展示室 小コーナー
展示構成
(1)メリケントキンソウ(キク科)
日本では1930年代に和歌山で初確認された南アメリカ原産の外来種。鳥取県への正確な侵入時期は不明。この度、標本に基づいて種が確定した。
芝生地などの開けた明るい環境で生育する。種子にするどい硬いトゲがあり芝生などで手をついたり、裸足で歩いたりすると、トゲが刺さって怪我をするおそれがある。在来種のトキンソウも参考展示する。
(2)ヒダボタン(ユキノシタ科)
ネコノメソウの仲間で1995年に新種記載された日本固有種。 本州中央部の岐阜県、福井県南東部、長野県西部に分布する他、本州西部の中国山地周辺部でも散在している。山地の谷沿いなどの陰湿地に生育する。県内に分布することが類推されていたが、長く具体的な生育地や証拠となる標本がない状態であった。 他のネコノメソウの仲間も参考展示する。