(1)日 時 平成26年10月18日(土)午後1時30分から3時まで
※小雨決行としますが、気象状況(各種気象警報発令時など)により開催困難となった場合は中止します。
開催中止となった場合は、当日の午前9時に鳥取県教育文化財団調査室ホームページでお知らせします。
(2)場 所 大桷遺跡発掘調査現場(鳥取市大桷地内、裏面地図を参照)
(3)駐車場 約70台 ※駐車台数が限られていますので、なるべくお乗り合わせのうえお越しください。
(4)問い合わせ先 (公財)鳥取県教育文化財団調査室(電話0857−51−7553)
(1)調査期間 平成26年5月15日〜12月15日(予定)
(2)調査面積 2,848u〔1-1区:2,200u、2区:340u、3区(調査終了):308u〕
(3)調査成果
【大桷遺跡で古代の官衙関連施設または有力者の居宅を確認】
平安時代の掘立柱建物跡が建て替えの可能性があるものを含めて12棟以上検出されました。
建物は約5.5〜7.5m(3間)×約4.5m(2間)の規模のものが主体で、約4m四方(2間×2間)の総柱(そうばしら)構造をとるものもあります。
また、掘立柱建物群の東側を流れる流路から、墨で文字を書いた墨書土器(ぼくしょどき)、斎串(いぐし)や人形(ひとがた)といった木製祭祀具が出土しました。
その他、主に古代の官衙や寺院で出土する文字瓦、古代の官人が身に着けた腰帯(=ベルト)の装飾具・巡方(じゅんぽう、石製)、銅銭の和同開珎(わどうかいちん・初鋳708年)
や承和昌寳(じょうわしょうほう・初鋳835年)などが出土しました。
検出された遺構と出土遺物から、
大桷遺跡に古代の役所関連施設または有力者の居宅が存在した可能性が考えられます。
大桷遺跡の所在地は古代因幡国の高草郡(たかくさぐん)にあたり、建物規模が郡の役所の事例と比較すると総じて小さいことから、役所関連施設であったとしても
郡役所より下位の施設(出先機関)ではないかと推測しています。