県立博物館 歴史の窓「川をデザインする江戸時代の天神川絵図と治水」の展示を行います
2020年10月26日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:人文担当
電話番号:0857-26-8044
当館歴史・民俗展示室「歴史の窓コーナー」の展示替えを行いますので、県民のみなさんにひろく周知するため、ぜひ取材いただきますようお願いいたします。
記
展示テーマ
川をデザインする 江戸時代の天神川絵図と治水
趣旨
近年、大雨による洪水被害により各地で河川氾濫などが多発し、河川の成り立ちや治水の歴史に対して強い関心が寄せられています。昨年度、湯梨浜町の個人の方から県中部を流れる天神川の古絵図をご寄贈いただきました。同図は江戸時代後半の天神川下流域(竹田川と国府川合流点から河口まで)を描いたもので、鳥取藩が治水計画のために制作したものと考えられ、近世後期の河川の様子や治水について知る上で重要な資料です。
本展では、天神川の歴史的変遷と治水の歴史を紹介するとともに、明治時代最大の水災であった明治26年(1893)の大洪水について展示します。本展を通じ天神川の治水をめぐる人々の労苦の歴史について知っていただく機会になれば幸いです。
主催
鳥取県立博物館
主な展示品
・「河村郡天神川絵図面」(当館蔵)
江戸時代後半、藩が作成した天神川の絵図。竹田川と国府川の合流点から河口までを描く。本図の上流部を描く絵図は県立図書館が所蔵する(絵図はパネルで紹介)。
・「天神川洪水誌」(当館蔵)
上北条村大字新田村(現、倉吉市新田)の足羽東蔵が、明治26年(1893)10月の台風による天神川の大洪水についての体験記。洪水時の心得など、明治時代の水防について知ることができる。
・「水災誌」(当館蔵)
明治26年の水災について鳥取県がまとめた報告書。県下全域の被害の状況が克明にわかる貴重なもの。
展示期間
令和2年10月27日(火)から令和2年12月27日(日)
会場
鳥取県立博物館歴史民俗展示室「歴史の窓」コーナー
入館料
常設展示観覧料180円(団体150円)
問い合わせ先
県立博物館学芸課人文担当主任学芸員大嶋陽一
電話0857−26−8044